01

Social Kitcheってどんなところ?

文化・芸術はそのままで素晴らしい

Social Kitchenが片足を突っ込んでいる文化・芸術に関してもそうです。「文化・芸術は情操教育であり、結果的にコミュニケーション能力を高めるから、税金を使う必要がある」とか「文化・芸術は街に人を呼び込む力があり、地域の活性化に繋がるから、税金のサポートが必要である」という話を、文化・芸術の側で働く人から聞くことがあります。経済的交換価値がなければ、文化・芸術は存在してはいけないのでしょうか?お金儲けに直接的、間接的につながらなければ、存在する価値がないのでしょうか?現実問題、お金の問題で悩んでいる私たちがいうのもなんですが、なんで経済の論理に絡みとられる議論しかできないんでしょう?

「文化・芸術はそれ自体が素晴らしいものとして、存在する価値がある」これも、ひとまずそう言い切ってみたい、そう思っています。

税金は偉大!

Social Kitchenを2年間運営してみてひしひしと感じるのは、税金という仕組みの偉大さです。美術館も博物館も、税金があるから運営できるんですね、今更ですが。「世の中にはお金を生み出さないけども大切な活動がある。だからみんなで少しずつお金を出し合って、そういう活動も大事にされる社会にしよう」そういう大前提のもとに税金が使われている。最近は美術館も博物館も自助努力が求められ、お金稼ぎをしなければならない傾向にあるようですが、公共的なスペース運営には税金が必要だ、この事実を身を以て知りました。

prev

next