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Social Kitcheってどんなところ?

【Social Kitchenからの問いかけ】

存在を正当化し続けること、そのしんどさについて

Social Kitchenにはなぜ支援が必要かを話しながら、悩みというか、 疑問も沸いてきています。社会性や有用性という言葉を用いて自分たちの生存意義を語ってもいいのだろうか?という疑問です。

私たちは「私にはこういう才能があって、こういう人的ネットワークがあるから価値がある」ということを常に更新し、自分自身や組織の固有な価値を売り続けることでしか、生きていけない社会に住んでいます。自分たちの固有性みたいなものを叫ぶことで、「常に自分の価値を高め、更新し、切り売りし続けないと、生存できない」今の社会のスパイラルに加担しているのではないかとも考えています。また自分の仕事に社会的価値を見い出し辛い人(どの仕事も大事だと思いますが)、自分のスキルや技術を価値として売りさばくコミュニケーションを苦手とする人は、支援されなくてもいいのか?という話に繋がりそうな気がしています。というか、今の社会では現にそうなっているように思います。

だから、本当のところは、「Social Kitchenの存在とそこで働く私たちは、このままで生存してもいいはずだ」そう言い切ってみたい欲望に駆られています。そうすることで、誰もが「自分の存在を常に更新し、正当化し続けなくても生きられる社会」にならないか?問いかけてみたいのです。

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