こんにちは。デザイン担当の高橋です。
今日はプロジェクト「Survival」の一環で年明けに新しく誕生した、「経理チーム」のミーティングをおこないました。
自分がこの業務に携わってはじめて知ったのですが、法人の経理業務はやらねばいけないことがものすごくたくさんあります。それに私は元々お金を扱う仕事が苦手だったので、経理はかなりストレスフルな業務でした。日々の記帳はまだよいとして、年に1度訪れる年末調整や確定申告、決算などは、もう書類が手元に届くだけで憂鬱な気分になっていたものです。。
独学で経理をやりながら、本業のデザインをやって、広報/事務もやって、ウェイトレスもやって…と何足ものワラジを履いて必死にがんばってきましたが、ソーシャルキッチンの経営危機によるストレスと不安でヒステリックになっていたとき、「もういやだ! 私は経理の仕事なんてやりたくない!! 誰か助けてくれ!」という心の叫びをメンバーにぶちまげました(笑)
で、そんなことがあって、よし、それなら実際そういう人が現れてくれるかどうかは分からないけど、経理の仕事をサポートしてくれる人をダメ元で募集してみよう、ということになりました。
そして募集をかけたところ、オープンミーティングvol.2に参加してくれた方がすぐに名乗りをあげてくれて、あっと言う間に経理チーム結成というミラクルなことが起こりました。そしてその後にチームに参加したいと連絡をくれた人も加わり、現在は会計事務所に勤務するIさんとTさん+前職で企業の経理事務をされてたSさん+行政勤務で簿記の知識を持っているHさん、と計4名のメンバーがいます。
ソーシャルキッチンの運営団体hanareは3月末に決算を迎えます。今日は決算業務に関する打ち合わせと来年度に発生する業務の役割り分担を中心に話し合いをしました。IさんとTさんは税金関係の決算書類を、Sさんは毎月の帳簿づくりを、HさんはNPO関連の書類作成を担当してくれることになりました。みんな神様のよう。。。本当に本当に助かります。日頃私がもやもやと疑問に思っていたこともササッと解答&提案してくれるみんなを見て、プロフェッショナルのすごさを思い知りました。そしてこうやって集まってくれたこと自体に大大大感謝です。ありがとう!
私の方は、今まで経理業務に使っていた時間をソーシャルキッチンの経済危機脱出&もっとステキな場所にするための時間に充てていきたいと思っています。
高橋由布子
こんばんは。
キッチン担当のししくらです。
立春が過ぎましたが、また寒さが戻ってきましたね。
冬も美味しい物がたくさんあっていいのですが、寒さが苦手なので春をと通りこしていっそ夏になって欲しいな、と思う今日この頃です。
こんな事を言っている間にも逃げるように二月が過ぎすぐに春がやってくるのでしょうね。
春は芽吹きの時期ですが、端境期なので意外にも穫れる野菜が少なく、毎年うんうん悩みながらなるべく近い地域(滋賀県椋川、京都大原)の知っている農家さんの作られた旬の有機野菜を使って料理を作っています。
普段のカフェのメニューはもちろん、ケータリングやパーティーなどの料理も同じです。
そして、出た生ゴミはすべて自社農園(といっても小さいもの)で堆肥化しています。
ここを始めた頃はここまでの事はしていなかったのですが、やっていくうちに飲食店が抱える問題に直面し、徐々にシフトチェンジして今のようなやり方になりました。
単純にその方が美味しいし、気分がいいし、おもしろいのでやっているだけなのですけどね。
食から見える事はたくさんありすぎて、やりたいけど手をつけられていない事もたくさんあるので、一緒に何かやりたいなーなど、思ってくれる方がおられましたらぜひお声かけください。
これからも、こうした方がいいなーと思う事があればどんどん変えていき成長していきたいです。
去年からプライベートでも畑を始めたのですが、土の香りや野菜の美しさなどにとてもうっとりし、こころが和んでいます。
今年も食材のことも調理のことも、たのしく実験的に探求していこうと思います。
なんだか新年の抱負のようになりました。旧正月ってことで。
宍倉 慈
*ケータリングやパーティー、カフェについてのお問い合わせはこちらまで。
プロジェクト「Survival~この社会で生き抜くために~」のPart 3の第2弾として1月27日に開催したオープンミーティング「踊るように、みんなと、話がしたい」vol.2の模様を報告します。
1回目のミーティグでは、「お金がない」「人手が足りない」というスタッフの悩みに対して、参加者のみなさんから「もっと周りに頼るべき」「スタッフの手の回らない、でもソーシャルキッチンにとって必要な業務をプロジェクト化してはどうか」というような意見をたくさんいただきました。
というわけで、今回は「SKのサポートチーム結成」と題して、具体的な問題を解決するためのチームを複数つくっていきました。今回の進行役は向井まり(台所大学Picasom所属)さんと金谷麻美(Working Group「震災/原発」所属)さん。どちらもソーシャルキッチンを拠点にいろんなおもしろい取り組みを企画してくれています。彼女たちのテンポのよい進行のおかげで、短時間で以下のチームが結成されました。
・経理チーム 決算や認定NPOの手続きなどを担当してくれるチーム
・改装チーム カフェの改装を考えてくれるチーム
・お金稼ぎチーム ソーシャルキッチンの収入源を考えてくれるチーム
・夜の見守り隊 スタッフの長時間労働を助けるべく、夜に店番をしてくれる助っ人たち
今回のミーティングはスタッフの発言するスキはあまりなく、参加者の方の議論によってスイスイと話しが進んでいきました。この場では各チームの活動そのものについての詳細はあまり決められませんでしたが、早速チーム内でミーティングの日取りなどが決められ、すでにいろんなことがスタッフの手に寄らないところで動いていっています。
そんな風景を見ていると、もしかしたらソーシャル・キッチンの経済的危機をきっかけに、「公民館」ムーブメント(?)がいまここで生まれつつあるのではないか、そんなすごい瞬間にいま私たちは立ち会っているのではないか、という風に思えてきて、ものすごい熱い気持ちが込み上げてきました。わたしたちの抱えている課題を解決するのは簡単なことではないと思うし、長い道のりが必要だとも思います。そんなややこしい問題を、ソーシャル・キッチンの利用者が自ら名乗り出て、しかも楽しみながら「これは自分たちのサバイバルの問題でもある」という意識を持って一緒に解決してくれようとしている。それってとてもすごいことです。本当に本当にありがたいことだし、今はとても苦しいけど、あきらめず、よりみんなの理想の場所に近づけるように踏ん張らないといけないな、そう思った夜でした。
ミーティングに参加できなかった方も、もし興味のあるチームがあればどうか参加してください。ミーティング内では結成されませんでしたが、以下のチームも求めています。またここにはないアイデアでも「こういうことなら一緒にやれるよ!」というのがあったらぜひご提案ください。
・農業チーム 一緒に農業をやる。今後米作りも検討中。
・2F運営チーム 2階のスペースの担当&手伝い。また海外から来る人のメール対応、アテンドできる人。
たかはし
ソーシャルキッチンの音楽ライブシリーズ「台所音楽」。いつも二組のグループをお迎えして「○○○○と○○○○」というタイトルでやっております。
この日はオオルタイチ+ウタモさんと栗原ペダルさんをお招きしました。
最初は栗原ペダルさん。歌とギター、ペダルくんの弾き語りは優しくて心地よい。今回はノイズや女性コーラスのゲストもありました。それにしても面白い話しがおもしろすぎます。何でそんな変わった人とばかり出会うのでしょうか。
つづいて、オオルタイチ+ウタモさん。アコースティックギターとキーボードのユニットです。オオルタイチさんの甘くてちょっぴり切ない歌声にウタモさんの演奏が美しくはもって本当にすばらしい。泣けました。。
よい音楽って何でこんなにも心がワサワサするのでしょう。音楽ってやっぱり人生に必要、としみじみ感じたとても充実した2時間でした。
たかはし
遅くなりましたが、プロジェクト「Survival~この社会で生き抜くために~」の一Part 3の第一弾として12月に開催したオープンミーティング「踊るように、みんなと、話がしたい」の模様を報告します。
この日はSocial Kitchen Working Groupのメンバーでもある佐藤知久さんにファシリテーター役をお願いし、【第1部:なんで「公民館」?】では、まずSKが目指す「公民館」像と、SKをどういう風に運営しているかについて、【第2部:公民館のお金】では、SKの経済状況について紹介しました。
この日集まってくれた約20名の方のほとんどが、普段いろんな形でSKを利用してくれている人でした。私たちが取り組んでいる活動から、スタッフの性格などもよーく知り尽くした上での温かい、そして厳しい意見がたくさん出ました。
SKからのプレゼンテーションついてはSurvival(http://hanareproject.net/survival/index.html)に詳しくありますので省略しますが、ここでは、参加者のみなさんからいただいたお言葉を一挙ご紹介いたします。
〈みんなの意見〉
・多様な思想信条を持った人が集まれる場所だとうたっているのに、SKが「脱原発」の態度を表明していることで、来る人を選んでしまっているのではないか。
・似たような人で集まっている印象がある。
・公民館と思って足を運んだら、ただのカフェだった。
・「公民館」という言葉に縛られすぎて、おもしろいことができていない。
・困ったときに誰もが気軽に相談しに来れるような場所になったらいいな。
・もっといろんなことを自由にできるような土台を作るためにお金をしっかり稼ぐべき。
・公民館だからといってずっとオープンしている必要はない。ずっと空けていないといけないというのは運営側の思い込みで、利用者はそこまで気にしていないのではないか。一般的なサービス業の概念にとらわれる必要はない。
・スペースを利用する際に、どういうサポートをしてくれるのかしっかり広報した方がよい。せっかく良いことをしているのに、うまく伝わっていない。
・理念にとらわれすぎて、柔軟性に欠ける。理念も大事だが、スタッフが生活費をしっかり稼ぐ方法を一番に考えるべき。
・助成金を書く人手が足りないなら、人に任せればいい。助成金を申請するワークショップを開くなどすれば、手伝ってくれる人は絶対いるはず。
・利用者の利用後の声を聞くことは大事。何でもやりっぱなしにしない。
・夜遅くまで空けていてほしい。仕事帰りに行ってもゆっくりできない。
・あれもこれもいろんなことをやりすぎ。機能のしていないプロジェクトはしっかり終わらせ、だらだら続けるべきではない。
・SKが経済活動をしている場所だと思われていない。ボランティアでやっているイメージがある。
・お金を儲けることに罪悪感を感じている節がある。
・インターンは1~2人だと教えるのに時間が取られてしまうが、たくさん募集してクラブ活動のようにインターン生同士で教え合って仕事をするような仕組みを作ってはどうか。
・普通のお店よりも付加価値をたくさんもっているのにその利点を活かせていない。
・座席の配置を変えるなどちょっとしたことでお客さんが増えたりする。
(以下はお金を稼ぐための具体案)
・メディアにもっと取り上げてもらって集客を得る。
・助成金、認定NPOなど、お金を得るために積極的に取得していくべき。
・カフェを夜だけ他の人に貸してバーをやってもらう。家賃もしくは売上の一部を得る。
・イベントには必ずドリンクチケットもしくはSKで使える金券などを付ける。わずかな金額でも、確実に収益があがる方法を考えるべき。
・スペースの利用者がカフェにもお金を落とせるような料金体系をつくる。
・賛助会員やファンクラブを募集し、会費収入を得る。
・ネットで売れる商品をつくる。フード、デザイングッズなど。
・野菜に加え、乳製品など他の食材も販売する。
以上。
ふ~。ここに全部は載せられていませんが、ほんとにグサッとくる厳しい意見(でもおっしゃる通り!)、分かっちゃいるけど手がつけられていないアイデア、自分たちだけでは考えつかなかった目からウロコなアドバイス、ただただありがとうとしか言えません、という愛にあふれたお言葉、限られた時間でしたが、ほんとにたくさんのご意見をいただきました。
現在、この日にもらったアイデアも参考にしながら、これからの運営方法について、いろいろ思案し、具体的な改善策を練っているところです。近々、オープンミーティングの第2回目を開催し、今後のSKについて、また話し合いの場が持てたらなと思っています。その告知はまた後日お知らせしますので、この日参加できなかった人もどうぞ参加してくださいね。
そして、あまりSKのことを知らないという人、SKに一度も来たことがないというような人の参加も大歓迎です。なぜなら「Survival」というプロジェクトは、SKがどう生き延びて行くかを考えことが、副題にある通り、みんながこの世でサバイブしていくためのヒントが得られることにつながると考えているからです。また、SKのような小さな場所を運営したい人や、非営利事業で日々の糧を得たいと思っている人は世の中にけっこうたくさんいると思うのですが、そういう人たちが何か得られる機会になればいいなとも思っています。
なお、当日の様子は以下のユーストで見ることができます。
http://www.ustream.tv/channel/social-kitchen#utm_campaign=t.co&utm_source=12851266&utm_medium=social
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