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2008.09.28
○サンマと生姜のごはん
○さつまいものお味噌汁
○ししとうとおじゃこのたいたん
○梨

今日はスカイプを使ってはなれとイタリアのテレビ電話をしました。ふだんのメールのやりとりだけでは分かりづらい、向こうの環境がわかっておもしろかった。インターネット恐るべし。今回は時間的なこともあってお互いの近況などを話しただけだったけど、10月にもう一回ちょっとした企画をたてて中継をしたい思います。
サンマ美味しかった。もう秋です。

北白川シネマサロン vol.6レポート

2008.09.28
cinema_06.jpg「ダメ男」シリーズ最終回は、この映画。超有名なロードムービーだけど、私は今回初めて観ました。時々ボロロンッと流れるギターの音がすごくよかった。見終わった後もずっと頭の中で鳴ってました。かっこよすぎた。(毎回中身より音楽のことばかり言ってる)
放浪に出た男が息子に再会して、息子と一緒に妻を探しに行くというストーリーとしては割とありがちな感じなのに、こうも胸にずっしりと来るのは何でだろか。息子を迎えに行って道を挟んで一緒に帰るシーンが泣けました。ラストのテレクラ(?)も。弟夫婦もかわいそう。人間の感情や行動って単純に言葉で説明できないというか、なんとも複雑ですね。。。切なすぎる!

このシリーズはこれで終わりだけど、男性陣それぞれの好みや視点が見えて、なかなか面白い企画となりました。映画って監督とか俳優とかストーリーとか、ある程度の情報を得てから見に行くのが普通だけど、こうやって何が上映されるか当日まで分からないという、100%受け身で映画を観るスタイルが個人的には気に入ってます。手前みそ。
次回は10月25日(土)です。

takahashi

9/22 Today's menu

2008.09.21
○秋のお野菜のカレー/玄米ごはん
○カボチャとサツマイモのサラダ

今日はオープンから続々とたくさんの人が来てくれました。忙しさのあまり久しぶりに来てくれた人とじっくりしゃべれなかったり、変なところでビールを飲んでもらったり、せっかく来てくれたのに座る席がなかったり、いろいろとごめんなさい。みんなには申し訳ないけど、こうして次から次へと人が来てくれるのは本当にうれしい限りです。

今日はNikkiとAnnaが再び訪れてくれました。そして久しぶりのMarkuzさんも。前回のワークショップと横浜でのイベントの様子を踏まえ、アートとネットコミュニティ、プロジェクトを通して社会と関わることについてなどを話す。Markuzさんがいまスイスの人と平和についての本を作っているそうで、hanareでやった4649プロジェクトのこと、9条のことなどの話しを聞きたいと言ってきてくれた。どういう話しになるかまだ分からないけど、このプロジェクトを通じて海外の人に9条の存在を知ってもらい、何らかのインパクトを与えることができたのはとてもうれしい。

それから石川さん率いるステキな女性たちからも、一緒に何かやりたいねという提案をいただく。しかし話しはいろんな方向にそれ、今日はいったんお開きに。その中で話題に出たこれがすごくおもしろそうなので、興味のある方はぜひ見てみてください。誰もが生徒に、先生に。

みちのくてくてく

2008.09.20


寺山修司の本に出会ってから、ずーっと行ってみたかった青森県。

ようやく念願叶って3泊4日のみちのくひとり旅に行ってきました。

1日目 青森市(青森県立美術館・棟方志功記念館)

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青森出身、棟方志功に奈良美智に寺山修司・・・。驚きだったのがウルトラマンのデザインをした成田亨の作品。ウルトラマンなんて何でこんなもの額に入れて美術館に飾るんだ、と思って見ていくと、あれあれあれ。なんかめちゃめちゃかっこよかった。怪獣のモチーフの取り入れ方のセンスや、いわゆる「キモカワイイ」愛嬌のある表情や、造形はシンプルなんだけど割と細かいところが描き込まれてたり、スケッチのひとつひとつがとても面白かった。カネゴンのポストカード、その場の勢いで買ってしまった。あと私の好きな菊池敦己氏のVIを見るのも目的だったんだけど、やっぱりデザインってものはそれがちゃんと機能しているところで見ないとね、と思った。椅子はそれに座ってこそ、服はそれを着てこそ、サインもその場で誘導されてこそ。ロゴタイプやサインは前から雑誌とかで見て知ってたけど、実際に使われている現場を見て、こういう大きさで、こういう環境で、この建築の中で使うから、だからこうなったのかぁ、と一人で納得しながら頭に焼き付ける。何でも勉強、勉強っと。
棟方志功も良かったので、その後棟方志功記念館も行くことにした。青森市に宿泊。夜の冷たい空気や海の深い色がやはり東北っぽい。喫茶店のおじさんに一人で来たと告げると、「失恋したのか」とお決まりの文句を言われてがっかりする。


2日目 三沢市(寺山修司記念館)・十和田市(十和田市立現代美術館)・八戸市

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18か19才のころに読みあさっていた寺山修司。「人生は演劇である」という言葉は今でも大好き。あれからもう何年もたって、寺山の本を読み返すこともなくなってたけど、また読み直してみようという気になった。特に短歌は前はピンと来なかったのが、えらく胸に突き刺さったり。と念願の地を訪れたのだけど、三沢で何よりも印象に残ったのは軍用機がビュンビュン飛んでいたということ。この町は米軍基地があって、空を割るような轟音とともに黒い飛行機が次から次へと飛んでいく。何でも人工の1/5程がアメリカ人なのだとか。おまけに航空自衛隊の基地まである。私なんか飛行機が飛ぶ度にビクビクしてしまうのだけど、そこで生活している子供たちは素知らぬ顔で遊んでいる。三沢の人にとってはこれが日常なのだ・・・。気になって地図を広げて見てみると、三沢の北には射爆撃場、そして原発の六ヶ所村。三沢を南に行った八戸には陸・海の自衛隊のとても大きな基地がある。そういえば三沢のあちこちには自衛隊募集のポスターが。京都ではあまり見かけないのに。私たちにとって都合の悪いことが、こうした本州の端っこに押しやられているのかと思うと胸が痛む。

その後、十和田の美術館へ。参加者が体感できる作品が多くて、一緒に楽しめる作品が多かった。真っ暗な空間で映像作品を見るところがあって、その中のベンチに座ってしばらく観賞していたら後から入ってきたおじさんが私の前で立ち止まって、私のことを上から下までジロジロ見だしてあせる。席をゆずれということなのかとちょっと躊躇していたら、「わー、人だった」とおじさんがすごいビックリ声をあげた。私も作品の一部のオブジェか何かだと思ってたらしい。そこにいたみんなで大爆笑。作品も建築もとてもいい美術館だった。ただし、寂れた街の中にここだけが「異物」のように浮いていたので、その点が少々心配だった。この美術館を起点にこれから周りにいろんなものを作る予定みたいだけど、アートというものが街とどう関わり合えるのか、これからの動きにも注目したいなと思った。美術好きのための観光地にだけになってもしょうがないしね。十和田に住む人たちが、このプロジェクトにどれだけ関心を持っているのか気になるところ。


3日目 仙台市(せんだいメディアテーク)
仙台に移動。都会。


4日目 松島

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せっかくだから松島へ。せっかくだからフェリーに乗る。船内でカモメのエサを売っていて、餌付けができるようになっている。カモメの大群が船にずーっとついて来る異様な風景。ヒッチコックの『鳥』を観て以来どうしてもカモメをカワイイと思えないので、エサはやらずに静かに見守る。そのうち襲われるんじゃないかと怖かった。瑞巌寺、ちょっと霊気を浴びた気分。


ここには書いていない小さなハプニングをいくつか乗り越えつつ、旅は無事に終了。今回の旅でよくわかったのは、私は人の話を全く聞いていないということ。飛行機にちゃんと乗れない人のことを笑っている場合ではない。でも旅にトラブルはつきもの、むしろそれを楽しんでいこう。いろんな土地を見て、いろんな暮らしを見て、いろんな社会を知る。旅はやめられない。

takahashi

北白川シネマサロン vol.6

2008.09.11
次回でこのシリーズは最終回です。ぜひご参加ください。

「ダメ男が選ぶダメ男 vol.3」 

「恋はあの日で終わったの~またいつもの一人ぼっち。せぷてんばぁ 9月は胸に来ますね♪」。そう、世に生息するダメ男たちにとって、9月は少し心寒くなる季節。虫の鳴き声でさえもどういう訳か心に染みて、切ない気持ちになる。

 さて、今月はダメ男シリーズ最終回だ。今回の主人公は妻子と別れた一人の男。男はその悲しみを埋めるべく、あるいは自分自身に対する遣る瀬無さから、全てを捨ててアメリカの乾いた荒野を歩き続ける。行く当てもなく、一人ぼっちで。そんなダメな男が息子と妻と再会し、大事なものを取り戻すという映画。

 家族や子供を失うという点ではダメ男には違いないが、DVとか浮気性の類ではない。この映画はそういう表面的な「いかにも」なダメさではなく、もっと内面的なダメさを淡々と描いている。一言で言うと「へたれ」。自分でもどうすることも出来ない弱さ。僕もその一人だ。だからという訳でもないが、男がとった(一見非現実的な)行動に共感できる。思うに、荒野を彷徨う男の姿は心象風景と重なる。例えば、失恋後の悲しみ傷ついた心の中で、自分の内なる「男」が歩き続けるように。そんな時、映像と音楽とともにじわじわと浮かんでくる。

 最近も浮かんできた。蒼井優。ドラマでの共演がきっかけだそうだ。ドラマ主題歌を歌ったCKBのベスト盤。「タイガー&ドラゴン」の次に「せぷてんばぁ」が流れる。どうでもいいですか、はい。秋の夜長、去りゆく夏を惜しみながら、しっとりと映画鑑賞といきませう。


ダメ騎士


[日時/Date &Time] 2008.9.27 (土) 21:00-
[料金/Admission ] Free
[問い合わせ/ Contact] email:info@kitsoune.com
phone:075-723-8768
[場所/Location] Kitsoune (hair salon x etc... )
[行き方/Access] 白川御影通上がる東側ホライズンビル2F(B1/STUDIO RAG)
It's located on 2F of Horizen Buid. on the west side of Shirakawadori, little bit north of Mikagedori.

参加される方は当日Kitsouneまで、床に敷くラグマットのようなもの、クッション、飲み物他、映画鑑賞に欠かせないと思われるものを各自適当に持ってきてください。

(おまけ)
ダメなだけで終わったらあまりにも切ないので、今回のオマケの一本は「女性が選んだダメイイ男」映画を上映します。題して「愛はダメ男を救う」。お時間の許す方はこちらもぜひ。 

お知らせ

2008.09.11
9月15日(月)の喫茶はなれはお休みさせていただきます。
ちょっと旅に出て来ます。
次回のはなれは22日(月)です。

[カタコト手帖]昭和家電、万歳!

2008.09.08
うちの家では昭和から使っている家電がいくつか現役バリバリに活躍している。年期の入ったフードプロセッサーに、ガラス製のミキサー、「チンする」という言葉通り「チン」と音がする電子レンジ、二層式の洗濯機・・・。しかもそのほとんどが私が生まれる前、つまり30年以上前からずっと使っている物ばかり。電化製品に対する興味がすごく薄い家なので、基本的には壊れない限り家電は買い替えない。そんなものが今だに何の問題もなく動いているのには相当な驚きだけど、壊れないのも納得できる共通点がある。それらはどれも、ものすごく「単純」なのだ。スイッチはせいぜい2〜3個、もちろん液晶とかもついてないし、細かい設定は全くできません。いま流通している電化製品はひたすら付加価値をつけることに必死だけど、わが家の昭和家電辞書に「付加」という文字はありません。電子レンジで言えば指定した時間何かを温めるだけ。自動で時間を計ってくれたり、油をカットしたり、もちろん流行りの「エコばたらき」なんてハイカラなことは一切できません。

でも思う。昭和家電のような単純な商品こそが、とってもエコなんじゃないのかと。手をかえ品をかえ、いろんなエコ機能や省エネシステムを考えるのもいいけれど、今のエコシステムには「使い続ける」という思想が欠けている気がしている。実体験として、複雑な機能の付いた製品はすぐに壊れることが多い。年に何パーセントか電気の使用量を抑えるために、年に何万台ものプラスチックや金属製の商品を次々作っては、壊れてもいない製品を簡単にゴミにするのはエコなのか。まだまだ走れる車を乗り捨てて、高価な低燃費の車に買い替えるのも本当に地球に優しいことなのか。「修理するより買った方が安い」という世の中も、ちょっと正常じゃないと思う。資本主義のシステムの中、モノを売り続けなければいけない企業のことは置いてといても、「エコ」という言葉の響きと広告イメージに踊らされて、安易に「エコ」に貢献した気でいる消費者が増えているのはちょっと危険な風潮じゃないかと思う。

エコというのはファッションでもスタイルでもなく、地球規模・生命規模のもっと切実な問題だ。マスコミや広告によって、「エコ=オシャレ」なイメージが与えられることで、本当にエコの精神が広まるなら、それはそれで一つの手段だと思うけど、いま流行りの「エコ」という言葉にはどこか浮ついた感がぬぐえない。(オシャレなエコ雑誌も山ほど出てるけど、「エコ」と「健康志向・ナチュラル志向」がごっちゃにされてる気がするし。)まずは「エコ」ってどういう意味なのか、そこからちゃんと考えないといけない気がする今日この頃。個人的には、少々の不便さを覚悟してでも昭和家電のような、一度買ったら半永久的に使い続けられるものがもっと重宝されてほしい。何より、シンプル(単純)=オシャレは世の鉄則ですしね。

Takahashi Yufuko

イギリスから・・・

2008.09.07
明日の喫茶はなれではワークショップを行います。
詳細はこちら

主催の2人は横浜で行われるイベントに参加するために、イギリスからはるばる日本にやってきます。とても不思議な縁で彼女たちとはなれとの交友が始まり、今回のワークショップを行うに至りました。なんだか楽しい夜になりそうです。みなさんお気軽に参加してください!

明日のメニューはベジタリアンメニューです。※9月8日(月)午前中までに要予約

ウィーク・タイについて考える

2008.09.06
だいぶ前になるけど、玄田有史さんのレクチャーで「ウィーク・タイ」の重要性についての話しを聞いた。ウィーク・タイ、すなわちゆるいつながり。しょっちゅう会って話しをする友達ではなく、半年や一年に一度とかのスパンでごくたまにご飯に行ったりするような人のこと。玄田さんによると、大きな悩みを抱えていたり人生の選択に迷ったりしたときには、親友よりもウィーク・タイの人たちの言葉が、その後の道を切り開く大きな鍵になる場合が多いのだとか。

その話を聞いてなるほどそうかもしれないとかなり納得した。私にもウィーク・タイの友達や同僚や先輩が何人かいる。めちゃめちゃ気が合うわけでない。でもなぜかその縁は途絶えることはなく、たまに会って話しがしたくなる。自分でも変な関係だなぁとか思っていたけど、玄田さんの話しを聞いて、それはただ何となくぼんやりとつながってたんじゃなくって、自分が求めてそういう風につながっていたのだと気づいた。

何でこんな話しを書いているかというと、最近そういったウィーク・タイな関係の人たちと会うことが何度も重なって、その度にそいういう人たちからすごく元気をもらっているなぁという実感があったから。別に悩みもないし、人生の岐路にもたっていないけど、何気ない一言に励まされたり渇を入れられたり、ウィーク・タイの力ってけっこうスゴイなぁと思う。そしてそういう関係の人が何人かいるというのはすごく幸せなことなのかもしれないと思った。

親友が多いことがすばらしく、友達が少ないと可哀相な人として扱われる傾向があるけれど、ウィーク・タイの重要性がもっと認識されれば、もうちょっとみんな楽になれるんじゃないかなぁ。僕の気持ちなんか誰にもわからない!と自暴自棄になってるような人たちも減るんじゃないかと思うけど、どうでしょう。

takahashi

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