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Video Essay 「Documentation of Hysteresis 」

Hyslom

僕らは住宅地でも都市でもない所に探検に行くようになった。この場所とのやり取りから生まれる「運動」と「出来事」を身体で把握し、都市の有り様を思い浮かべる。 探検の様子を隔週水曜日にアップしていきます。

Video Essay "Documentation of Hysteresis" vol.18

2012.03.03

今回の映像は時間を戻って行き始めた当初の風景も混ざっています。
このビデオエッセイは基本的に時系列で構成しようとしていますが、同じ遊びシリーズを何回か行っていたりするので、忠実に 時系列で行くと反復しまくり状態になります。なので、場所と遊びの違いを重視して編集しています。周りの風景が以前の映像 とだいぶ違っていたりするのはそのためです。

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Video Essay "Documentation of Hysteresis- diving into the cluster area "


自転車でここに来るのは初めてで、改めてこの乗り物の凄さが分かる。
歩くより、断然早いし風の具合が全然違う。最高に気持ちが良い。
いつもの奴に石ころを投げ込み「どないっすか?」。

1時間ほど散歩して、リハビリセンター病院で朝の日常清掃のアルバイトに行く。
週5日、6日いつも決まった時間に決まった場所へゴミ回収に行き、 決まった清掃ルートを回る。ゴミ、汚れを観察して、自分の勤務外に何があったか思い描く。
始めはそんな事は頭になかったのが、気がついたら仕事の楽しみとして行う様になっていた。
患者さん職員とは挨拶程度しか関係を持っていない。
歩く、座る、立つ。日常生活に最低限必要な動作を取り戻すために、 患者さんは職員に怒られたり、励まされたりしている。日々彼らを横目で観察していて、自分が何気なく行っている普通の動作を取り戻す事 が、あんなにも難しいのかとつくずく思うのと。やはり歩く事に全力をかけて挑戦している姿は美しい。

ドン!ドン!という大きな音が街の方からする、なんやら!?夏祭りの花火。 こんなに遠くからみるせいか、街が爆撃されている様にしか見る事ができない。あの真下には何万人かの人々が、 「わぁ~」綺麗と言って上を向いて眺めているのだろうが、僕らはまったく綺麗というのは感じず奇妙、 不気味という不思議な感じ。

こんなにくっきり見える音のない雷は雷(神鳴り)ではなく、 一瞬で標的を狙い撃ちできる現代の最先端兵器ビーム光線か、宇宙人の信号か?!。 そんな事より、毎週ここに立っている僕らに落ちないか心配である。落ちる可能性けっこうある気が、、、。
翌週、翌々週も爆撃はあってボーっと眺める。

Video Essay "Documentation of Hysteresis" vol.17

2012.02.02

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Video Essay "Documentation of Hysteresis- diving into the cluster area "


雨が多い時期になった。

ここが山だった頃は雨が降ると、木々や生物の養分となり地中に浸透した水は谷の川に沿って流れを作っていたのだろう。
どでかい岩盤、花崗岩、粘土岩など、もともとあった山の地質は崩されている。砂利、砂、土が運び込まれ新しく地質が造られ、表層にアスファルトが敷かれるのだろうが。まだ土の地面のままになっている。
各エリアによって砂利の大きさや、土の種類など造られ方は少し違っていて。それによってか雨天時にはだいたい決まった場所に水溜りや泥濘ができる。降水量が増すにつれて水溜りはじりじりと拡大して流れとなり、土砂を削って下へと流れていく。
今ここでは、大小の様々な筒を使って川を造っている。
それまで雨水は、通りやすい地質、地形を探ってかってに川を形成しています。

大きな長い筒に靄が架かる。持ち運びの橋を持って自分が移りたい場所へもくもくと移動する。音を出来るだけ立てずに、綺麗な橋を架けるには体の使い方を結構工夫しなければならない。そんなこんなやっていると化け物タイフーン出現しずぶ濡れになる。
筒の中でダンスバトルをして体を温める。

ここに初めて来た彼女は、ハンマーを持ち出し、身は舞いながら、ブブスカブブスカ鳴いていた。僕らは彼女を呼んみたが、聞こえてない様子だった。鳴き声や足音は響いてた。 さっきまで、控えめで大人しい感じの彼女は僕らがこんなんやってって言うと、照れながらもやってくれてた。
僕らは呆然と突っ立ってた。また何度か呼んだら、彼女は気づいて舞うのを止めて、照れくさそうに僕らの元へと戻った。

Video Essay "Documentation of Hysteresis" vol.16

2011.08.31

MATUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w にて展示、パフォーマンスを行います。
もしご都合よろしければお越し下さい。

「LOUDER THAN BOMB/YOUNGER THAN YESTERDAY-夾竹桃の村-」
Pursuit of new possibility (砂連尾理×Hyslom×垣尾優)
【展示会期】
前期:7月23日(土)~8月13日(土)
後期:9月6日(火)~10日(土)

「あなたは何を見て、何を聞いて、何を感じ、そして何を語り、何を語りませんか」
9月9日(金)18:00~パフォーマンス
出演:The pursuit of new possibility (砂連尾理×Hyslom×垣尾優)、他 。
予約不要、定員なし、客席なし、出入り自由。展覧会場を回遊するパフォーマンスです。ぜひご来場ください。

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*続、続、再開します。
*今回もAとBの二本立てです。

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Video Essay "Documentation of Hysteresis- diving into the cluster area "


いつもの入り口付近から車で10分ほど、ぐるーっとそれていく。
距離はそれほど離れてはないのだけれど、景色は整備された土地から急に田んぼや古い民家、さびれた看板、ぐねぐねの細い道へと変わってゆく。
車一台通るのがやや難しい急な坂道を上っていくと、行き止まりで神社に着く。
 森に入る。
湿気が溜め込まれていて、五月とは思えないほど蒸し暑い。
汗吹き出す。
僕らの体温と匂いに小さなキモい虫たちがブンブン寄ってくる。
手は耳のまわりをばたつき、首すじがビクつく。
なんだこの動き。
 黙々と歩く。
何度か丘みたいなのを超えると、何かの宗教施設に出る。
最近人がいなくなったような不気味な雰囲気をかもしだしている。
 森に入る。
蛇や蛙、でかい罠なんかを見つける。
夢中になってると方向感覚がなくなっていることに気づきオロオロする。
しばらく進むとズガガガガァーー!!という音が聞こえてくる。
木の上に登って音がする方向を見る。

地下へ続く入り口の開け方を身につける。
僕らは自由に地下と地上を行き来できるようになる。
地下の円形道を前屈みで突き進むと、圧迫感と何処まで続くのか不安と焦りが込み上げてきて息苦しさを感じる。
そのとき体は硬直してガクガクになる。
地下から地上を想像してみる。
地下の入り口にぶっ挿したハシゴの先っちょまで登ってゆく。
びゅんびゅんと風がハシゴを揺らし、その振動が体に伝わってくる。
端から見ると大して揺れてはない。
けど、体には何十倍にもなって感じる。
必死こいて前向くと夜景が一面に広がってる。

Video Essay "Documentation of Hysteresis" vol.15

2011.01.05

京都精華大学にてパフォーマンスを行います。
もしご都合よろしければお越し下さい。

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【新しい可能性の追求-Pursuit of new possibility-】
砂連尾理×Hyslom×垣尾優
【会期】
2011.1.14[金]
16:00~パフォーマンス
18:00~レクチャー・アウトプット
【会場】
京都精華大学天ヶ池周辺/情報館メディアセンター

他者と出会うことで自己に抵抗し
他者に開くことで世界を受けとめる
未だ知り得ぬ欲求に耳を澄まし
未だ表現し得ぬ社会へ伝言を渡す人
不可避に見える制度や制約の渦中に
あえて身を置く芸術の実践
新しい美意識や価値観の
その気づきは限られた場所ではなく日常と共にある
いま、ここに、存在するかけがえのない表現

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*続、再開します。
またしばらく連載を怠っていました。毎週楽しみにしてくれていた皆様、何も音沙汰なく途切れてしまいすみませんでした。
最近の僕らはというと展覧会以降ガンガン撮りためていて、またどこかでお見せできると思いますのでよろしくお願いします。

*今回はAとBの二本立てです。

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Video Essay "Documentation of Hysteresis- diving into the cluster area "


昼前から現場に入る。

昨日に雨が降ったので、水たまりを発見。今日は快晴で水がとても透き通っている。いいお天気に誘われて水溜まりに。
山から拾ってきた木と水面移動の速度を競争しようと位置に着く。その木は蟻の住処だったようでウジョウジョ出て来て引っ付いて噛みやがる。レースどころではないのだが見物人はリタイアを許してくれず、蟻に心まで浸食されながらもレースをやる。

水の流れに対峙してみる事。

手の指と指の間をピシッとくっつけて、コンクリートの座面と肉体を隙間が出来ないようにしっかりくっつける。補えない部分は肉体の隙間に小石を挟んで、一つの壁になって水をせき止める。
でも、流れは止まらないので体とコンクリと石の接着の形を工夫する。そうしてると、なんとなくこの体制だと水がこんな風に体を伝って流れるとか、この石はこの向きに置くとどう流れるとか分かって来る。
肌が水の表情を敏感に捉え出すと、水の流れが体の形と物にどう影響して流れを変化させるのか実感する。
数秒だが、水の流れは止まった。

水の流れを自ら作り出す事。

高く飛び上がり急降下。瞬く間に指先から水中へと入ってゆく。指先、手、腕、頭、背中、腰、膝、足へと次第に冷たい水が身体を良い具合に締めつける。
次の瞬間景色は一転する。空中の音は霞み消失する。水の蠢く音だけが聞こえる。
水を上手く掴めるようになると、全身を通り抜ける水によって、身体は輪郭がより明確になって浮遊する。吐息や水を掻く音は水に伝動し、不思議な音となって聞こえてくる。
そして空中に顔を出し、呼吸をすると外の音が聞こえてくる。水中と空中二つの世界を行き来することができる。

Video Essay "Documentation of Hysteresis" vol.14

2010.10.15

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*展覧会「CLUSTER AREA」を開催します。
日時:2010.10.29(FRI) - 11.07(SUN)
平日16:00 - 22:00 土日11:00 - 22:00
トークイベント:2010.10.30(土)19:00 - 21:00
ライブ上映+パーティー:2010.11.06(土)18:00 - 22:00
入場料300円(ドリンク+スナック付)
場所:LABORATORY
詳細はこの場とTwitter-Hyslom-で随時付け加えていきます。是非お立ち寄りください。



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Video Essay "Documentation of Hysteresis- diving into the cluster area "


僕らはこの場所に着くとまず散歩をする。
散歩をすると場所の変化はもちろんのこと自分の身体で感じる場所の些細な変化にも気づくようになる。
そうすると次あそこに何か出来るんちゃうか、その次はこうなるやろ、とか。なんとなく頭で全体像を予測して次第に場所の背景的なところにも意識がいくようになる。そしたら今日はここで何かしよう。こんなん出来そう、あんなん出来そう、とかって勝手に想像が膨らんでくる。

僕らには各々お気に入りのポイントがあって、そのポイントが増えていくと自然とそれらが結びついてきて全体図がぼんやりと浮かび上がってくる感じだ。
崖は緩やかに整地され斜面には芝が生えてきて、土を盛った瘤が島のようになっていた。そいつらは等間隔に整列してあって、ヒョイって島々を跳ぶにはちょうど良い距離感。
その状況をなんとなく読み取って、それがたびたび裏切られることもあるが(消滅していたりまるっきり違うものになっていたり)でもそれもこの場所の一部だし全体として受け入れられるようになってきた。

特に梅雨時の大雨のときはヤバかった。傘をさして立っているだけで全身ぐちょぐちょになるほどの大雨だ。土管にたどり着くまでに何回も滑って泥だらけになった。
一度試しに跳んだら島にドスッって着地。全体重が膝にのし掛かる。でも盛られた土が柔らかくて、着地する心地が良いので島々を縦横無尽に駆け巡る。等間隔に整列してるもんやから、身体の運動にリズムが生まれる。空中で身体回転さしたりして技キメて、ドスッドスッって。
最後は三人で速さを競ってた。焦ってリズム狂うと身体バランス崩してくねくねなった。
久々に友達に会うと「え?なんでそんな黒くなってんの?」とか「なんかでかくなってない?」とか「また傷増えてない?」とか「汚ねぇな」とかよく言われる。自分ではあまり意識はしてなかったがここに来だしてから少しずつ身体が変形してきているらしい。
いくつもの入り口は水で浸水していて潜らなきゃ入れなくておろおろしていると一つだけ入れそうな大きめのパイプがあった。覗いてみると真っ暗で水のぎゃおぉぉという音が中で反響しまくっていて恐ろしい轟音に満ちていた。ときおりばきぃぃっていう硬く高い音もする。入ってみたいが怖すぎる。

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