hanareのメンバー。デザイン、広報、経理、事務担当。時々ウェイトレス。Social Kitchenができた経緯、運営方法、メンバーのことなどなど、過去の記憶を掘り起こしながら少しずつ紹介していきます。
hanareのメンバー。デザイン、広報、経理、事務担当。時々ウェイトレス。Social Kitchenができた経緯、運営方法、メンバーのことなどなど、過去の記憶を掘り起こしながら少しずつ紹介していきます。
*お久しぶりです。更新再開します。
前述のように、GRLは自発的にうまれたブランチが世界中にあり、それぞれがGRLの公開しているテクノロジーや道具などを使って各地で思い思いに活動してます。
hanareメンバーでの数回の企画会議を経て、私たちもそのブランチのひとつとしてGRL Kyotoを立ち上げ、GRLと一緒に外に繰り出し、街で遊び、公共空間のあり方を問い直そうということになりました。
そのために私たちがまずおこなったのは、GRL Kyotoのメンバーとなる仲間を探すことでした。
グラフィティ、テクノロジー、ストリート、アート、建築…、GRLの活動に関係するキーワードをあげ、それらに関連した活動を行っている人、興味を持っていそうな人に声をかけていきました。
GRL Kyotoを立ち上げる際に私たちが大事にしたのは、「代表者を作らない」ということでした。予算のやりくり、本家GRLとの連絡/調整、イベントのコーディネイトなど、オーガナイザー的役割はhanareが責任を持って行う。でも活動の主体はメンバーそれぞれで、全員が対等の立場で関わりあうということにしました。
誰かが絶対的権威を持つことなく、みんなが自由に「遊ぶ」ことができるように、またわずらわしい事務仕事はhanareが担い、メンバーが「遊ぶ」ことに時間を費やせるように。
メンバーそれぞれが自分たちの興味や得意分野を活かしながら、アイデアを出し合い、自由に楽しくやっていこう!というよびかけのもと、総勢22名の愉快で心強いチームが結成されました。(このメンバーには後にSocial Kitchenでもおなじみとなる名前がたくさん)
決起集会(ただの飲み会?)も開き、作戦会議と、技術を習得し街での遊び方を開発する日々が始まりました。
つづく!
お蔵入りとなったGRL Kyoto結成記者会見
文章が短くてもいいから更新頻度をあげろ!というメンバーからのお叱りを受け、今日からそれを実行したいと思います。なので、さらにオチなし、まとまりなしの文章になる恐れありですが、お付き合いよろしくお願いいたします。
今日から数回に分けて「心に残るイベント・ベスト3」の栄えある1位、『GRL Kyoto』についての紹介をしたいと思います。
このプロジェクトは今から思えば、いろんな面においてソーシャル・キッチンをつくる上での土台になったように思います。なのでちょっと長くなるかもしれませんが、丁寧に思い出して紹介していきたいと思います。
前回紹介した3周年記念パーティー開催後まもなく、メンバーの須川さんがGraffiti Research Lab(以下GRL)というアーティストを京都へ呼ぼうという提案をしました。その年(2009年)に開催される横浜国際映像際の参加アーティストとして来日するので、ついでに京都にも来てもらおうというのです。
GRLはエヴァン・ロスとジェームス・パウダリーからなる2人組のアーティストで、ストリートアートとテクノロジーを組み合わせたような活動をおこなっています。代表的な作品として、レーザーポインタを使ってビルの壁などに光のグラフィティ(落書き)を書くことができる「L.A.S.E.R Tag」や、粘着テープにくっついたLEDを投げて遊ぶ「LED Throwie」などがあります。口で説明しても何のこっちゃ?なので以下のリンクをぜひご覧ください。
L.A.S.E.R Tag
http://www.graffitiresearchlab.com/blog/projects/laser-tag/
LED Throwie
http://www.graffitiresearchlab.com/blog/projects/led-throwies/
ビルの壁などにスプレーで直接絵やサインを描くグラフィティとは違い、光で描くL.A.S.E.R Tagや取り外しがすぐに可能なLED Throwieの場合は、壁を汚すこともなく、誰かに迷惑をかけることも、法にひっかかることもありません。自分の住む街をキャンパスに見立て、自由に表現し、遊ぶことが可能となります。そしてこれらの遊びは、街=公共空間の見方/接し方を一気に変えてくれます。
さらに彼らが素晴らしいのは、これらのテクノロジーのソースを全てネット上に無料で公開し、世界中の誰もが自由にこの技術をシェアできるようにしています(ただし広告への利用はNG)。そして世界のあらゆる都市で自発的にGRLのブランチ(支店)がうまれ、GRLの技術を応用して様々な活動へと発展しています。
GRLの映像はそれ以前にも喫茶はなれの営業中に見ていたので、彼らの存在は既に知ってはいました。(余談ですが、喫茶はなれではYouTubuの映像(その大半は歌謡曲)を鑑賞するという謎の催しが突発的によく発生していました。世界地図を眺めながら、どの国に行きたいかみんなでひたすら言い合うという会もよくありました。)でもそのころは世界にはおもしろい人たちがいるのだなぁくらいの認識でした。
しかしこの提案があったとき、私は『4649プロジェクト』で街を舞台にして遊ぶという醍醐味を知り、また『暮らし革命』で大きなプロジェクトで得られる充実感を知った後だったので、彼らの映像を再び見ながらものすごくワクワクしました。彼らが京都に来てくれたら絶対におもしろいことになるに違いない!と確信。ほかのメンバーも全員賛成で、GRLを京都に招聘、さらにGRL Kyotoなるものを新たに発足させよう!というとになりました。
つづく!
つづく!
という文章を書いてからもう9ヶ月も経ってしまいました…。小賢しい言い訳は見苦しいわ! …ってことで気を取り直して再開したいと思います、『ソーシャル・キッチンのつくり方』。
前回紹介した4649プロジェクトのあと程なくして、喫茶はなれの常連であり友人であった山崎伸吾くんがhanareの活動に参加して一緒におもしろことをやっていきたい!と自ら名乗り出てくれました。山崎くんはバンドやPA(音響の仕事)をしながら数々の音楽イベントや展覧会などを企画・運営してきた人で、見かけはちょっとコワイけれどとってもやさしくていろんな人から頼りされてるお兄さん。ってことで返事は迷わずウェルカム! 自分たちのやっていることに共感して仲間に加わりたいと言ってもらうのは純粋にとてもうれしいことです。そして新たなメンバーが加わることでhanareの活動ももっとパワーアップしそうだな、ととっても楽しい予感がしていました。そしてその予感は的中。山崎くんがメンバーに加わってからというもの、私たちの活動は急ピッチで変化をしていきました。
前回の記事で、Social Kitchenを立ち上げる以前のhanareの活動で特に記憶に残る企画が3つあると書きました。今回はその2つ目、2009年4月に行った「暮らし革命」を紹介したいと思います。
喫茶はなれでは毎年4月ごろに周年パーティーを開いていました。2周年パーティーには小さな民家に50人もの人が集まり、身動きも取れない状態でした。そこで3周年はもっとたくさん人が入れる広い場所を借りて、豪華なゲストも招いて盛大に祝おう!ということになりました。
hanareは食を中心とする生活を通して社会を変えるという目的を持って活動をしていたので、記念すべき3周年はその活動が伝わるものにしたいという思いがありました。何度も何度もアイデアを出し合った結果、イベント名は「暮らし革命」というタイトルに決定。会場は左京区元田中にあるギャラリーをお借りし、アーティストの高嶺格さん、大学教員の廣瀬純さん、アーティストの坂口恭平さん、そしてインディペンデントキュレーターの遠藤水城さんという、自分たちが尊敬する人たちによるトークイベント、そして坂口さんによるアコースティックライブを企画しました。イベントのタイトルだけでなく、告知の文章、チラシのデザインまで、メンバー同士で何度もブラッシュアップを行い、何度も何度もやり直して、渾身の力を振り絞って準備をしました。この頃のメンバーは昼間は普通に会社勤めをしていたので、イベントの前はかなりハードな毎日でした。
当日の会場には遊びの詰まったフードをたくさん用意し、大原で有機農業を営む渡辺さん夫妻に野菜の販売してもらいました。空間構成は友人の建築グループRADにお願いし、印刷会社で廃棄処分される運命にあったキラキラの紙にhanareのコンセプトと活動を印刷して天井から吊るし、それをお客さんに持って帰ってもらうという素敵なアイデアで会場はとても美しい空間となりました。そしていつものごとく、たくさんの友人に運営の手伝いをしてもらいました。
で、肝心のお客さんはと言うと、私たちの予想を遥かに上回り、スタッフも含めるとなんと170人くらいの人がこの会場に集まっていました。これには本当に本当にびっくりしました。その中には自分たちの知らない人=「喫茶はなれ」に来たことのない人もいっぱい…。もちろんゲストが豪華だったってのが大きかったのですが、言ってもhanareは週に1度だけオープンするお忍びカフェ。こんな地味な団体がこれだけの人を集客できたというのはものすごく大きな自信につながりました。
そして何よりも運営している自分たちがものすごく楽しかった。普段の「喫茶はなれ」は週1回3時間オープンするだけで経費はすべて食事代で回収。体力的にも金銭的にもほとんど負担はありませんでした。でも「暮らし革命」のような規模のイベントは準備も大変だし、当日の運営も大変だし、いろいろとお金もかかる。けれどもっと多様な人が出会って、もっといろんな会話ができて、自分たちの予期せぬおもしろさが発生する。普段の地道な活動も好きだけど、こうした大きなことをたまにドカン! とやるのもいいなぁと思えた企画でした。
「喫茶はなれ」は回を重ねるごとにお客さんも増えて、3周年を迎えたこの頃には空間的にかなりの手狭さを覚えていました。そしてこのイベントを開催したことで、このまま活動を続けていくにはもっと大きな活動スペースを手に入れる必要があるということを確信しました。
つづく!
そうして活動を続けて1年経ったあたりから、喫茶はなれにだんだん自分たちの知らない人が訪れるようになりました。知り合いからウワサを聞いてやってきたという「友だちの友だちの友だち」、「友だちの友だちの友だちのそのまた友だち」…といった人たちです。喫茶はなれは京都で言う「いちげんさんお断り」のお忍びカフェ、地図も電話番号も公開していなかったにも関わらず、自力であれこれ調べてたどり着く人たちがどんどんと現れたのです。これには私たちもビックリでした。中には「すみません、このあたりに料亭があると聞いたのですが」と扉を開ける人までも…。料亭などという恐れ多い単語は一度も発信した覚えがありませんが、いやいや、人の噂というのは恐ろしいものです。
でも、こうして時間の経過とともにお客さんの層が広がっていくことが、活動を続けていく励みにもなっていました。そしてそれらのお客さんの中に、これから先何か一緒にできそうな、「仲間」と呼べる人たちがちょっとずつ増えていきました。
そんな風にいろんな人が集まる場所になってくると、喫茶はなれでワークショップやレクチャーなどを開催しようというアイデアも生まれてきました。(どういうイベントを行ってきたかはここでは説明は省略するので、気になる方はこちらやこちら(2008年と2009年のアーカイブ)をご覧ください)
その中でも特に記憶に残る企画が3つあります。それらの内容を簡単に紹介していこうと思います。
ひとつ目の企画は2007年の秋頃にメンバーと友人とともに立ち上げた「4649プロジェクト」というものです。ちょうどこの頃の日本は、日本国憲法、中でも9条を否定する声が高まっていました。戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認を宣言するこの憲法をなくしたくない!ということで、みんなでアイデアを出し合い、「憲法九条 夜露死苦」と書かれた横でヤンキーがウンコ座りしているステッカーを作ろう!ということになりました。
このアイデアには、次の2つの意図があります。
ひとつは、海外の人にこのステッカーを送って、憲法9条の存在を知ってもらうこと。そしてその理念に賛同した人は、自分の町にシールを貼って、写真を撮ってもらう。そしてその写真を日本に送り返してもらい、ネットを通じて日本に住む人が閲覧できるようにする(リンク)。そうすることで、「世界からうらやましがられる憲法」に対して誇りを持ってもらえないかと考えたのです。言うなれば、憲法の逆輸入です。
そしてもうひとつは、護憲ポスターによく見られるハトや四葉のクローバーのイラストなど、使い古された表現を使わずにメッセージを放ちたいという思いがありました。このような表現ばかり繰り返していては、政治に興味のない人、若い世代の人には伝わらない。もっと強くて、パンチがあって、ユーモラスな表現はで きないかと模索した結果、日本のヤンキーに登場いただくことになりました。
今から見ればデザインもアイデアも、もっとこうすればよかったな…と思う点はたくさんありますが、それでも海外に住む友人・知人にステッカーを送った結果、たくさんの写真を集めることができました。また日本でもいろんな人の協力を得て、あちこちから写真を送ってもらいました。集まった写真は友だちに編集しても らいビデオを作成(リンク)、そしてこれまた友だちが経営する美容院でその上映パーティも開きました。hanareは後に法人を立ち上げることになるのですが、このイベントの企画に協力してくれたうちの何人かは、法人のメンバーとして今でも一緒に活動をしています。
今から思い返してみると「hanare」が週に1回のプライベートカフェの運営だけではなく、複数のプロジェクトを運営する団体として活動をし始めたのは、このイベントが大きなきっかけになったように思います。また、コアなメンバーだけではなく、いろんな分野の人たちを巻き込みながら、協同してプロジェクトを進めるというスタイルも、この頃から継続しています。そしてこのイベント終了後、hanareに新メンバー、しかも男子が仲間入りする日がやってきます!
つづく!
喫茶はなれの活動を続けている過程で気付いたことがあります。それは、食べ物のチカラはすごい!ということ。
喫茶はなれのテーブルは細長く、最大で8人くらいの人が密着して相席することになります。知らない人同士が集まっても、必然的に一緒にご飯を食べることになる。人というのは不思議なもので、狭い空間で知らない人と隣り合ってご飯を食べたりお酒を飲んだりしていると、だんだん沈黙が耐えられなくなってきます。そして美味しいものを食べているときは多かれ少なかれ誰もがハッピーになる。つまり、自然と楽しい会話が生まれる。ホステスであるメンバーがその場にいる人を紹介しあって会話をつなぐことはもちろんするし、そもそもこういう場所に来る人は会話を楽しむために来ているとはいえ(のちに「出会い系喫茶」と揶揄されたこともあり)、ここにご飯が存在しなかったらもっと違った空間になっていただろうと思います。
また喫茶はなれではご飯を食べながら話すので、よく「食」のことが話題にあがりました。喫茶はなれでは、できる限り体にも環境にもやさしいオーガニックの、しかも近郊でとれた野菜を使うように心がけていました。オーガニックというと「健康志向」や「エコ」という言葉で語られることが多いですが、そこには政治や経済の話も大きく絡んできます。
少量生産で値段も決して安くはないオーガニックの食材を使うことは、大量生産・大量消費の世の中に抗う意味もあるし、環境に優しく、安全に食べることのできる野菜を一所懸命つくってくれている農家を経済的に「支える」ことでもあります。また、なぜ京都で収穫されたものがスーパーで買えなくて、代わりに海を越えた中国やブラジルから来た食材が安い価格で陳列棚に並んでいるのかを考えたときに、政治の話は避けられません。そうすると、「こんな世界に誰がした!」と世の中に対する怒りがメラメラと燃え上がり、「そんな世の中は自分たちの手で変えて行こう!」という気合いも生まれてきます。(もちろんこうした固いテーマ以外にも、単純にどこの国のなんとかが美味しかったという話しをして、遠い異国を夢見て胸を踊らせたこともしばしばです。)
それと、私たちの身近な生活の中から経済や政治を考え、それに対してアクションを起こそうとする場合、「食」は非常に扱いやすいのです。
例えば、大量生産された安価な衣料品について考えたとします。自分の来ている服の布や糸、またその材料である綿などが、長時間、低賃金で働かされている貧しい国の人、場合によっては子どもたちの手によって作られているとします。またその綿も、高濃度の農薬を使って育てられているとする。それ自体はとても深刻で、認めてはいけない事実です。でも、「よし、これは社会の悪だから明日から身につける衣服を全部買い替えよう!」と簡単にできるでしょうか? こうした問題をクリアにしている衣服はもちろん存在しますし、できる限りそうした問題に配慮して服を選んだ方がよいと思います。でも、衣類は原料から製造、流通の過程がかなり細分化されていて全ての行程を検証することが難しかったり、1着あたりの値段が高かったり、また個人的なデザインの嗜好性も多様化しているため、服をそうした「正義」的な視点だけで選びきるのはものすごくハードルが高いことだと思います。また自分の住んでいる家や、その他の身の回りのものを考えたときにも、同じような困難にぶちあたります。(だからといって、毎日自分の着ている服や使っているものが、誰かの犠牲の上で作られているということを認めて良いと言ってる訳ではありません。念のため。)
もちろん食がはらむ問題もそんなに単純ではありませんが、少なくとも他の分野に比べて分かりやすい。オーガニックフードはチェーンのスーパーで買うより高いけれど、服のそれに比べると、まだとっつき安さがあります。オーガニックや作り手の顔の見える食材を毎日買うのが無理な人も、1週間に1個くらいならオーガニックのトマトを買うことができるかもしれない。そういう人が少しずつでも増えたなら、農家の人もちょっとだけ暮らしが豊かになるかもしれない。農薬を大量に使った農業をしなくても人並みの生計を立てられるようになったら、農薬を使う農家の数も今よりはちょっとは減って、体に害のない食材がもっと手軽に買えるようになるかもしれない。そして汚染される土地が今より減って、多様な生物で溢れる豊かな土壌がよみがえるかもしれない。また、「適正」な価格できちんとものが売れるようになったら、農村での新たな雇用が少しずつ生まれ、お年寄りばかりの地域に若者が戻ってくるかも知れない。小さな村に活気が溢れ、そこから豊かな文化が育つかもしれない。…そんなことを考えていくと、自分の晩ご飯のトマトひとつ買うことも世界を変え得るきっかけになるかもしれないと、何だかワクワクしてきませんか?
大げさかもしれませんが、私たちは喫茶はなれの活動、お客さんとの会話を通して、「食」が持つ偉大な力、人と人とをつなぎ、世の中のことを考えるきっかけを与え、問題解決に向けての実践をするためのツールになり得るということを「発見」してしまったのです。そんな食の偉大さを知ってしまったからには、今後のhanareの活動において「食」を外すわけにはいきません。ソーシャル・キッチンの1階にカフェが設置されていたり、hanareの主催するイベントでは何かとご飯が出てくるのはこうした理由も実はあるのです。
つづく!
〈追記〉
オーガニック、オーガニックと強調しましたが、喫茶はなれでも、ソーシャルキッチンでも、また私個人の生活においても、食材の100%をオーガニックで賄えているわけではありません。前述したように他のものに比べてとっつき安いとは言っても、まだまだ値段が高かったり、流通の問題などで全てのものをオーガニックに切り替えるのはなかなか難しく、自分たちの現実的な体力と理想との間でユラユラ揺れているのが現状です。(そしてこうした問題から簡単には逃れられないというのが、今の社会の現状、怖さでもあるのだと思います。)
時間はかかりますが、少しずつ少しずつ試行錯誤しながら、自分たちのできることからじっくり丁寧に取り組んでいきたいと考えています。
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