僕らは住宅地でも都市でもない所に探検に行くようになった。この場所とのやり取りから生まれる「運動」と「出来事」を身体で把握し、都市の有り様を思い浮かべる。 探検の様子を隔週水曜日にアップしていきます。
京都精華大学にてパフォーマンスを行います。
もしご都合よろしければお越し下さい。
【新しい可能性の追求-Pursuit of new possibility-】
砂連尾理×Hyslom×垣尾優
【会期】
2011.1.14[金]
16:00~パフォーマンス
18:00~レクチャー・アウトプット
【会場】
京都精華大学天ヶ池周辺/情報館メディアセンター
他者と出会うことで自己に抵抗し
他者に開くことで世界を受けとめる
未だ知り得ぬ欲求に耳を澄まし
未だ表現し得ぬ社会へ伝言を渡す人
不可避に見える制度や制約の渦中に
あえて身を置く芸術の実践
新しい美意識や価値観の
その気づきは限られた場所ではなく日常と共にある
いま、ここに、存在するかけがえのない表現
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*続、再開します。
またしばらく連載を怠っていました。毎週楽しみにしてくれていた皆様、何も音沙汰なく途切れてしまいすみませんでした。
最近の僕らはというと展覧会以降ガンガン撮りためていて、またどこかでお見せできると思いますのでよろしくお願いします。
*今回はAとBの二本立てです。
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Video Essay "Documentation of Hysteresis- diving into the cluster area "
昼前から現場に入る。
昨日に雨が降ったので、水たまりを発見。今日は快晴で水がとても透き通っている。いいお天気に誘われて水溜まりに。
山から拾ってきた木と水面移動の速度を競争しようと位置に着く。その木は蟻の住処だったようでウジョウジョ出て来て引っ付いて噛みやがる。レースどころではないのだが見物人はリタイアを許してくれず、蟻に心まで浸食されながらもレースをやる。
水の流れに対峙してみる事。
手の指と指の間をピシッとくっつけて、コンクリートの座面と肉体を隙間が出来ないようにしっかりくっつける。補えない部分は肉体の隙間に小石を挟んで、一つの壁になって水をせき止める。
でも、流れは止まらないので体とコンクリと石の接着の形を工夫する。そうしてると、なんとなくこの体制だと水がこんな風に体を伝って流れるとか、この石はこの向きに置くとどう流れるとか分かって来る。
肌が水の表情を敏感に捉え出すと、水の流れが体の形と物にどう影響して流れを変化させるのか実感する。
数秒だが、水の流れは止まった。
水の流れを自ら作り出す事。
高く飛び上がり急降下。瞬く間に指先から水中へと入ってゆく。指先、手、腕、頭、背中、腰、膝、足へと次第に冷たい水が身体を良い具合に締めつける。
次の瞬間景色は一転する。空中の音は霞み消失する。水の蠢く音だけが聞こえる。
水を上手く掴めるようになると、全身を通り抜ける水によって、身体は輪郭がより明確になって浮遊する。吐息や水を掻く音は水に伝動し、不思議な音となって聞こえてくる。
そして空中に顔を出し、呼吸をすると外の音が聞こえてくる。水中と空中二つの世界を行き来することができる。
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