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Video Essay 「Documentation of Hysteresis 」

Hyslom

僕らは住宅地でも都市でもない所に探検に行くようになった。この場所とのやり取りから生まれる「運動」と「出来事」を身体で把握し、都市の有り様を思い浮かべる。 探検の様子を隔週水曜日にアップしていきます。

Video Essay "Documentation of Hysteresis" vol.11

2010.08.18

*「Documentation of Hysteresis」のアップの日にちを変更しました。 毎週水曜日から毎月第二、第四、水曜日になりましたので次回は九月十五日の水曜日になります。よろしくお願いします。
 
*アイホール・地域とつくる舞台シリーズ 砂連尾理/塚原悠也『SAALEKASHI』に僕らも参加します!!
日時2010年9月10日(金)19:00、11日(土)16:00、12日(日)15:00

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Video Essay "Documentation of Hysteresis- diving into the cluster area "


ビルの五階程度の高さの斜面を登っていく。滑りまくるのでここは足がひっかけられそうだとか、このポイントはちょっと湿っぽいのでもちそうだとか自分なりにルートを決めていく。
てっぺんにつくと助走をつけて一気に滑り降りる。
このときの砂の具合は白くてパサパサに乾燥していて滑り出すと人の後ろにモクモクと白煙が立ち昇り、その後には角がとれた丸くて軽い石ころの大群がどどどと押し寄せてくる。

...高さはさっきの斜面と同じくらいだが、こっちの方が勾配がきつく登っていくのはかなりきつい。這いつくばってよじ登る。
てっぺんから下を見るとどでかい岩がせり出ていて地面が見えない。
むちゃくちゃビビりながらじりじりと滑りながら岩の先端までいく。
下からは早く飛べだの、絶対安全だの心ない野次を浴びせられる。意を決して飛ぶ、体の中空時間が長い、でもなんとなく着地ポイントを見つけ着地すると砂はとても湿っていてやわらかかったが加速した体はそのまま投げ飛ばされごろごろと転がり落ちる。
二回目からはかっこいい飛び方をそれぞれ試してみる。

...隠してあったマットを持ち出し崖へと向かう。
頭から突っ込むので怖すぎる。砂のこすれる音やちょっとした起伏が波のようにうねり暴れまくる。
コツを得た一人の友達はおもむろに眼鏡を外し、より危険な滑りが出来そうな崖をうろうろ探し始めた。
僕らは前が全く見えない彼を心配していたが、彼は「見えないからいいんです」と危険な崖を片っ端から滑走していった。

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