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地球日誌

熊倉敬聡/Takaaki Kumakura

慶応義塾大学理工学部教授。新たな学(び)のあり方に関係し様々な研究・企画を行う。現在フランスのパリを拠点に研究中。著書に『美術特殊C』、『脱芸術/脱資本主義』等。

Takaaki Kumakura is a professor at Keio University. His research theme includes new and experimental education. He currently lives in France for his research project.

[地球日誌] vol.07 インド旅行記(6)

2009.05.25


〈3月4日〉
 今日は、大移動の日。8時間バスに乗り続け、次の目的地ケラーラ州Tekkadyに到着。今回は、珍しく予定より15分程度早く着く。高原にある、アユルヴェーダで有名な観光地らしい。そこの高級リゾートホテルSpice Villageに今日から三泊。
 生まれて初めてアユルヴェーダ・マッサージを受ける。20種類程度の処方があるが、とりあえず全身を満遍なくオイルでマッサージする処方を選ぶ。1200ルピー=3000円程度でフランスや日本に比べると格段に安い(もちろん、インドの人には格段に高い)。陰部だけを辛うじて隠す簡易な褌のようなものを巻かれ、まず椅子に腰掛けて頭・顔のマッサージ。マッサージ師が男性だからだろうか、予想より力が強い。でも、オイルと力が体の内部に沁み込んでいくようで気持ちいい。次にベッドにうつ伏せになり、体の背面のマッサージ。部分と全体を複雑に絡ませながら、揉みしだいていく。緊張が徐々に解け、為すがままに任せる。でも、かなりの力が全身を絶えず移動していくので、まどろむにはいたらない。次に仰向けになり、前面のマッサージ。マッサージが一通り終わったところで、別室に移り、シャワーというか行水。体全体の油を適度に流し落とす。ただし、すべてマッサージ師がやってくれる。気恥ずかしいが仕方ない。他人に体全体を洗われるのは、おそらく子供のとき以来だろう。
 体と心の"垢"が取れたように、爽快。ただし、かなり体力を消耗するようで、夕食後は全身がだるくなり、早々に寝に向かう。


〈3月5日〉
 7時半から1時間ほど、希望者参加でソフトなヨガ。久しぶりのヨガで気持ちいい。このツアー、もう少しヨガや瞑想の機会が多いと思いきや、移動が多いせいか、この程度だ。
 9時半集合で、バスで30分ほどのスパイス・プランテーションの見学。コショウ、カルダモン、シナモン、クローブなど、インドの代表的なスパイスをビオで栽培している。白・黒・赤・緑コショウがすべて元は同じコショウで、加工の仕方や採取時期によって色が変わるのは初めて知った。たとえば、白・黒の違いは、ワインのようにコショウの実の皮を残すか(黒)取り去るか(白)の違いであった。白米と玄米のように、従って黒の方が栄養価が豊富とか。カルダモンの実と花も初めて見た。このケラーラ州が世界でも最大の生産量を誇るという。ライバルは、グアテマラとか。タピオカの木も初めて見た。根のでんぷん質を食用に使う。バニラも栽培しているが、インドではごく最近15年前から始めたとのこと。そのせいで、自然界に受粉してくれる虫がいないので、手作業ですべて受粉するとのこと。


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 午後3時半から、またアユルヴェーダ・マッサージ。今度は、昨日の全身マッサージに加え、様々なハーブが入った袋状のものを熱いオイルに浸しながら全身を揉んでいくPathraswedamという処方。坐骨神経痛や腰痛に特に効果があるという。はたして、どれくらい効いているのだろうか? いずれにしても、またもや全身が爽快であるとともにだるい。


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