[Note] from Israel Part4
木曜日はラマッラを朝6時に出発し、8時にエルサレムに戻ってきた。目的は「チェックポイントツアー」というものにヤエールと一緒に参加すること。イスラエルの MachsomWatchという団体(占領に反対し人権を擁護する女性団体)がツアーの主催者。彼女達はウェストバンク内とウェストバンクとイスラエルの間にある検問所を移動するパレスチナ人の動きをコントロールするために設けられた検問所をモニターすること、人権が侵害されていれば裁判所に報告すること等がある。私たちはウェストバンク内にあるいくつかの検問所を回り、入植者に脅かされてくらすパレスチナ人が暮らす村を訪ね、そしてアパルトヘイト壁/道路と呼ばれる分離の為の壁と道路も見た。ニュースで見たり聞いたりするのと実際に目撃するのでは天と地の差。とにかくこのあり得ない状況を目の前にして、こんなことが存在していいの?としか思えない酷い状況だった。人間として育った人なら、誰が見てもどう見ても、絶対おかしいとしか言えなかった。一方でイスラエルの女性達がこうしてイスラエル人たちを対象にこのツアーを開催している意味についてもしっかり考えていかないとと思う。こうして内側から変えようとしている人たちの活動は、地道で表に出てこないかもしれないけど 、この団体だけじゃなくてたくさんある。イスラエルという国を一括りにして、批判するのはとても簡単。だけどいろんな分野で今の社会状況、占領政策を変えようとしている人たちがいること忘れたらだめだと思った。重くて悲しい一日だった。
On Thursday, leaving Ramallah at 6 in the morning, being very cranky, Yael and I participated in the tour called, "checkpoint tour" which has been organized by the group, MachsomWatch (Women against the Occupation and for Human Rights) since 2001. Their aim is to inform fellow Israelis about how the checkpoints, which control movements of Palestinians passing within West Bank and between Israel and Palestine, destroy everyday life of Palestinians, and to monitor soldiers activities especially if they are violating human rights of Palestinians who pass by the checkpoints. We went to see not only checkpoints and "apartheid walls and roads" but also visited Palestinian villages that are threatened by settlers. To hear all these things from media and to see them with my own eyes are a completely different thing. "There is no way that this can go on like this, this is wrong, period" is all I can say. Though I want to remember these woman and many other organizations and individuals that are fighting against the occupation and change the Israeli society from inside because it is so easy to categorize Israel as one group and condemn everything all together. Our task is to understand and tackle with this situation without simplifying. It was really sad and heavy day.
Sakiko Sugawa
[Note] from Palestine Part2
アカデミーのディレクターとのミーティングのあとはアメードの家族に挨拶をして、ヒップスター・アメードが友達とやっているIdioms Filmsに向かう。 最新の設備が整ったプロダクション会社で、ビルの5階全部を使った豪華なオフィス。すごい。何よりもそこのイベントスペースに一目惚れ。四方の窓からラマッラ全体を見渡せて、広さ的にも文句なし。会社の代表のSammyがここなら使ってもいいよって言ってくれてるから、ここで開催できたら最高。ダンスパーティも一緒にできたらとか、妄想が膨らんできた。夜の8時。アメードの友達ズーズーが運転してくれて、ベツラハムに向かう。同じウェストバンクにある都市なのに、分断されているから、本当なら20分で行けるところが1時間以上かかる。間にチェックポイントもあり、本当にうっとおしい。移動する自由が奪われていること、移動できたとしてもすごい時間とエネルギーを消費するから、私がここに住んでいたら移動する気力がなくなってしまいそうなことが容易に想像できる。ベツラハムではDecolonizing Architectureの人とAlternative Information Centerのアメード(友達と同じ名前)に会う。いろいろ鋭い指摘を受け、考えるヒントをたくさんもらったミーティングだった。いつもは私が主に喋る役目だったけど、途中からアメードが頑張ってしゃべってくれて救われる。AICのアメードとのミーティングでは今まで静かだったズーズーまで参戦してくれ、私たちのプロジェクトについて、自分の経験を交えて応援してくれて心強かった。ズーズーから「Go Sakko!」っていわれるのは嬉しい。とにかくいろんな分野の人に会って意見を聞くこと。もらった意見に繊細でありながらも、自分たちが大事だと思うところは絶対に曲げたくない。ミーティングの中でイスラエル人とパレスチナ人の友情についての話がでる。政治的な部分で完璧に意見の一致をみない人と友情関係を結ぶことは可能かどうか。占領に反対することは当然としても、ヤエールとアメードの間で完璧に意見が一致しているかというと、していないと思う。グレーな部分が二人の間には存在していると思うし、それでも友達として引かれあっていると思う。酷い不正義に対して明確な態度表明をしない人とつきあえるはずがないのは、まったくその通りだと思う。だけどグレーな部分を持っている人に「十分じゃない」って言いきれるかどうか。私たちは毎日軌道修正し、揺れ動きながら考えてる。それぞれが育ってきた環境や教育で規定されてきた考え方/知識の限界に直面して、その間で揺れ動いて、ちょっとづつ歩みよりながらプロジェクトを進めている。こういうはっきりしない態度ではあかんとといわれてしまうかもしれない。
最後のミーティングが終わったのは12過ぎ。その後はイタリアでも会った王子・カマールの家に遊びにいって、馬鹿話をして一日が終わる。アメリカンスピリットっていうタバコがどんだけ素晴らしい/不味いかという議論を延々と。。。カマールは来春にイタリアへ移住する予定。こうやって人がどんどん移住してしまってる。とにかく今日はアメード万歳。明日は6時起きてエルサレムへトンボ帰り。
[Note] from Palestine Part1
水曜日。今日はいよいよWest Bankのメイン都市Ramallahに向かう。電話のバッテリーが切れたり、Ramallahの何処にいくとかを考えるのを忘れて出発して若干焦ったけど、タクシーのおっちゃんとかに無理矢理助けてもらって、エルサレムから40分ぐらいバスに揺られてあっさり到着する。パレスチナに向かう車には検問もない。アメードが待っててくれて2ヶ月ぶりの再会。人のエネルギーであふれている街は元気で、生き生きしていて気持ちがいい。ここはFatahの支配下にあることもあり、パレスチナの他地域と比べれば特に世俗的な傾向が強いらしい。完全に封鎖されているガザとは全く違う現実があるのだと思う。早速コーヒーを飲みながら一日の作戦会議/ゴシップ/馬鹿話をする。「ちゃんとオーガナイズしてや!」ってやきもきしていたのが嘘のように、びしっと予約をとってくれていた。私たちとはやり方、時間の流れ、人とのやり取りの仕方が違うから「大丈夫?」って思いたくなる瞬間があるけど、最終的にはちゃんとなるようになっているのがこっちの流儀だと信じることにした。とにかくそこから怒濤の一日が始まる。人権NGOから大学、ヒップなフィルムプロダクション会社、建築家、政治関連団体とバラエティーに富んだ人たちと2時間おきぐらいにミーティング。2人でプロジェクトの趣旨、今後の展開について説明しながら、相手の人がどんな感想を持っているのかを聞くこと、そしてこういうプロジェクトを受け入れてくれる場所を探す。Al Haq FoundationではNasarさんとMusaさんと面会。イスラエルの市民権を持ったパレスチナ人と占領地域に住むパレスチナ人のカップルの現状についての話を聞く。パレスチナでも宗教が結婚に関する法律を律していて、現状になかなな対応できていないらしいので、女性団体とか広範囲のグループが一緒になって、ちょっとづつ文民が律する法律に近づける運動が展開されている。二人とももの静かで、優しい人だった。質問があるときはいつでも連絡をしていいよって言ってくれたのが心強い。その後はアメードと一緒にランチ。彼はラマッラのヒップスター軍団に属している様子。ランチの後はめちゃくちゃおしゃれなカフェでコーヒー。日本にいたら、こういう場所があることすら想像できてなかったと思う。おいしいカプチーノとチョコレートムースを食べながら、International Academy of Art PalestineのディレクターであるKhaledさんを待つ。アカデミーでイベントを開催できたらと思って話すけど、こういうプロジェクト公的施設では開催できないと言われる。やっぱりイスラエル人アーティストが入っていたり、向こうのギャラリーも一緒にとなると、厳しいみたい。ここで起こっていることの現状を考えると、残念だけどその反応はわかる。彼からはイスラエルとパレスチナをアメリカと日本の関係のように扱う危険性を指摘された。それはパレスチナで会った他の人からも言われたこと。圧倒的な不正義が存在し、「占領する側とされる側」というまったく平等ではない関係を持つ二つの地域を「両方とも仲良くしようね」的な態度で扱うことはは許容できないと言われた。あとは占領に反対することをはっきりさせること、政治キャンペーンにせず、出会い系サイトのばかばかしさを失わないように明確にすること。彼自身もイスラエルの市民権を持ち、エルサレムで生活する妻と離ればなれで暮らす、占領政策に翻弄されている一人。両方のアイデンティティーカードを持つ二人の子供は平日はエルサレムで母親と暮らし、週末はお父さんとラマッラで。双子の息子が「今からすぐにエルサレムに来て!」っていう電話があった話をしてくれた。近所のガキ大将的な子供に仕返しするために、お父さんに来てもらいたかったそう。パレスチナのアイデンティティーカードを持つKhaledは特別許可がないとイスラエルに行けないし、許可をもらえるのは病気とか生死に関わる時。ガキ大将をやっつける為に許可を申請しにいったら兵士はどんな顔をするだろう?って言ってた。アカデミーで開催することはできなくても、イベントするときは来てくれるっていうから、それだけで十分。
Al Haq Foundation
International Academy of Art Palestine
Idioms Film
Decolonizing Architecture
Alternative Information Center
[Note] from Israel Part3
長い2日間が終わった。火曜日にはSurfing 4 Peace のArthurと会う。いい話をたくさん聞かせてもらった感じがする。それぞれのの分野でできることをすること、その見本のような人だった。ヒップなサーファーボーイのアーサーはいろんな人との出会いを経て、ガザのパレスチナ人達にサーフボードを送ることを思いつく。世界ちゃんピョンとか世界中のサーファーマフィアネットワーク(結束固そう)からの協力をえて、中古のサーフボードを集めてそれをガザに運んだり、イスラエル人とアラブの人たち共同の大会を開いたり。今はSkaters for Peaceっていうのも作りたいって言ってた。できることをコツコツと。「自分のやってることが問題の解決に直結するわけではないけど、シニカルに生きるよりは僕はナイーブであり続けたい」って。私たちのプロジェクトに対しても「ゴー!」っていう暖かい励ましの言葉をもらう。いい味方ができた。その後はイスラエル人とイスラエル人が混ざって住んでいる地域で文化センターに関わっているチェブにヤエールはんと一緒に会いにいく。そういう地域でやる意味を感じつつも、あんまり手を広げすぎない方がいいのではないかということで意見が一致。限られた時間の中で開催するんだから、2つの場所で最高にかっこいいイベントをすること、その為に印刷物とかも含めてちゃんと制作することがこういう政治性のあるプロジェクトでは特に大事だと思う。
[Note] from Israel Part2
今日は日曜日にくらべると比較的ゆっくり。昨日は頑張りすぎた。近所のマーケットにも足を運ぶ。やっぱりナッツ類、ドライフルーツ、豆が充実している。(食べるご飯は全ておいしい。特にイラク系、イエメン系料理が最高)野菜も果物もめちゃくちゃ安くて、わいわいとした活気にあふれているのが気持ちいい。ヨーロッパのマーケットとはまた違う雰囲気で、私はこっちの方が好きかもしれない。テルアビブの街はマイアミを彷彿させる。天気が温暖でおしゃれっ子達が闊歩し、宗教という雲に覆われたようなエルサレムとは違う空気が漂っている。若い人達がこちらに逃げてくるのもわかるような気がする。陽気でおしゃれで、当たり前だけど私たちと同じように、恋やら仕事の悩みを抱えている友達やその友達と、この国のあり方に距離がありすぎて、どういう風に理解したらいいのだろう。人の生活を知れば知る程、何かを簡単に言い切ることができなくなる。今日はブルクリン人脈のナダッフの新オフィスに遊びにいったり、ヤエールの友達に会う。ナダッフとは共通の友達の近況を話したり、フィルムディレクターである彼の最新作のことを聞いたり。イスラエルまで来て、ブルックリンの親友のことを知っている人に会うのは不思議な感じ。とにかく、毎日「こんなアイデアがあるんだけどどう思う?」ってい質問から始まって、いろんな人の意見を聞いて回る。会う人は基本的に進歩的な人たちばかりだから、みんな「面白いやん!」っていろんな情報をくれたり助けてくれるから、絶対実現させるっていう思いが強まる一方で、不安がどんどん募っているのも事実。明日は「Surfers for Peace」代表の人と、お金を出してくれるかもしれないかもの人(?)にプレゼンテーションをしにいく。どうなるかな。
Today is quite slow compared to yesterday. Despite that I have been here only for 2 days, it feels like I have been here for at least for a week. Very intense, interesting productive days. There is a big market near Yael's house and it's one of my favorite place already. This market, filled with people voices and energetic atmosphere, is very different from European markets or Japanese ones I know, something really new. I am really impressed by a variety of dried fruits, nuts, beans, and vegetable and fruits that are super fresh and cheap!!! Walking around the city and seeing hip young people gives me a better understanding of why young people want to leave Jerusalem, which air appears to be covered by heavy presence of religion. I don't know how to understand the gap between my friends and their friends, easy-going, warm hearted, and really cool people, who struggle with jobs and love relationships like us in Kyoto, and political practices of this country. They just seem to be so far away from each other. The more I get to know everyday life of people, harder it gets to condemn something as black and white. I visited Nadav's new office today as well to talk about our mutual friends and exchange the ideas. It's a bit strange and funny to talk about Brooklyn people in Tel-aviv. He has made really good films and now he is working on the film about salt with a Japanese character in it! Otherwise I met Yael's friends, went to a exhibition space where she is going to be a part of the group show, to think about how to present her work together. I am going to see Arthur from "Surfers for Peace" tomorrow. My life/job of meeting people continues...
hanare December 17, 2008 06:47 PM