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[かわや版] vol.52 持つべきものは何とやら

 瓶底いずこ候補をサマソニのステージへ押し上げて。互いに知遇を得た「北白川シネマサロン」の面々は、AKB48や参議院の選挙以上にそわそわしている。以下、自薦・他薦のメールより。

 こんばんは。暑さにあえぐ夏井こと瓶底いずこのお知らせです。サマーソニック。夏に東京と大阪2会場でやる大きな音楽の野外フェスですが、ここに新人枠がいくらか設けられてまして、私、瓶底いずこ、が、石川のライブハウス、メロメロポッチの推薦で選考対象になってます。選考方法は、皆さんによる動画審査で、サイトで7月13日の18時まで投票を募ってます。「出れんの!?サマソニ!?」。お手空きの方、よろしければ参加してみて下さい。私の場合、提出曲は3つ「お休みコーヒー」「甘いもの」「しみの森」。YouTubeにアップされているのがあるので良かったら瓶底いずこで検索して見て下さい。ちなみに投票は一度きりではなく、携帯からと、パソコンサイトからと一日一度できます。上位300組が一次審査通過で、プロの二次審査が入り、選ばれればお赤飯という形です。不明な点あれば何でも聞いて下さい。ではでは。

 こんばんは、突然ですが朗報です。参院選に向けたしらじらしい活動が展開されてる中、実はこんな熱い選挙が行われています。瓶底いずこa.k.a.夏井姉さんに清き一票を。「出れんのサマソニ」っつーサイトで投票すれば上位者がサマソニ出演権を得るイベントをやっていて、そこで瓶底さん奮闘中。携帯からでも投票可能。1日1回なら何回でも投票できるみたいですんでよろしくですー。サイトでお休みコーヒーって曲きけるんですけど、やられますよ。ということです。ではでは、過ごしにくい日々が続きますがご自愛のほどを。

瓶底いずこ、瓶底いずこにポチッとな。


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推薦状 mix
お休みコーヒー/ 瓶底いずこ
今は東へ/ GO★TO
Unknown/ kinki kikki
A journey into the hollow earth/ Joseph Nothing

7月4日、一乗寺の「喫茶のん」にてライブあり。一押し芸人のフットボールアワー後藤によるギターソロと80'sなサウンドが聴き所。チャットモンチーの甘酸っぱいPVなどを手掛けた坂本渉太率いるヒップホップユニット。3年ほど前に学祭でみた印象は、一緒に招いたneco眠るより上だった。打ち込みと生音が織りなす美アンビエント。


hanare June 27, 2010 01:46 PM

[かわや版] vol.51 不安要素

 すっきりしない空模様にいやが上にもやる気が出ない梅雨は、おセンチな生活が続く。休日返上で、しかも往復タクシー使って、はるばる出向いた免許の更新は、例によって顔写真の出来に失笑。気分転換にと帰りに植田正治の展覧会を訪ねたが、湿っぽい気分では何だか余計に気が塞ぐ。さらにタイミング悪く、小林孝亘の作品をみたもんだから、いよいよ6月病患者の不安は増す。

 不安とは、何かに対して恐怖を覚えたり、気がかりで落ち着かない心の状態を指す。いかにも漠然とした心の問題のように思えるが、医学の進歩は目覚ましいもので、最近の研究では不安を誘導するタンパク質の特定からその解明が進むとか。不安の発現メカニズムを突き止めれば、うつ病など精神疾患の治療にも役立つそうだ。調べてみると、不安は必ずしも有害とは限らないらしく、研究者に言わせると、人が社会化する過程で獲得した危険予知能力の一つという側面もあり、さほど異常なものではないという。

 こと芸術に関してはどうだろう。例えば、表面上は恐れているにもかかわらず、深部では心惹かれてしまう。心の平静を揺るがす不安要素を内包する芸術作品は魅力的ではないだろうか。岡本太郎は「現代芸術は心地よくあってはならない」と語っているけれども、翻って心地悪さに導かれる不安感、つまりはこれまでの価値観の崩壊と再構築というパラダイム転換を強いる点にこそ芸術の本質の一つがあるように思うのだが。

 そんな今、一番の関心事はサッカーのワールドカップである。心配していた日本代表だが、初戦のカメルーン戦に勝利。小紙的には、初戦で日韓代表の元京都サンガ勢が活躍するという満額回答だった。ファンは勝手なもんで、勝利の美酒っていうか、美味しいキリンラガーがあと2缶冷えてますんで、イレブンのみなさんよろしく。


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仙豆 mix
Don't Let Me Down/ The Beatles
Stand by Me/ Ben E King
スーダラ節/ ハナ肇とクレイジーキャッツ
愛燦々/ 美空ひばり

ルーフトップでのポールに扮する斉藤和義の格好良さときたらもう。リリー・フランキーと2丁拳銃・小堀の胡散臭さもいい。眠りにつく前に鼻唄交じりに。世の中の不条理を笑い飛ばす植木節の痛快さ。世界のスティーヴィー・ワンダーも認めた日本の宝は、ワールド・ミュージック。

Yohei Horiuchi


hanare June 20, 2010 10:00 AM

[かわや版] vol.50 SOULFOOD

 23日で26歳になりました。人生80年とすると、その3分の1が過ぎ去ってしまった計算で気落ちする反面、憧れの20代後半に突入したうれしさもある。20代前半でもなく30代でもない、後半ならではの絶妙な大人の雰囲気に憧れていた。リリー&ナンシーの与太話によれば、20代の過ごし方で30代の楽しみも決まるんだそうで、その点、いいオヤジのなり方をしているピエール瀧を追っかけるべしとのこと。この先5年はピエール氏から目が離せそうもない。

 さすがに26年間も生きていると、一般的な日本人が口にする食べ物は大方食した。無論、まだ味わっていない珍味だって多いだろうけど、最近は安定感のある味覚を求めるようになった。おふくろの味というか、昔懐かしい味がおいしいと感じる。だもんで一乗寺の「ぎお門」によく通う。生まれた産婦人科のすぐそばで、言うなれば子宮の味。みうらじゅんや杉本彩といった京都人も愛してやまないたぬきうどんと、衣笠丼を迷わず注文する。お揚げさんとネギのさっぱりあんかけが前者、甘辛い卵とじが後者だ。その安定感たるや藤川球児をも凌ぐ。

 和がぎお門なら、洋は「岡田商会」のコロッケとハムカツを推す。修学院プラザ近辺といえば、前原誠司の事務所かここ。中学時代、部活帰りの買い食いの得意先だった。月に何度か夕食のおかずに並ぶことがあって、その日は決まって家族全員の機嫌がいい。しかしながら、熱々をその場でハフハフ言いもって食べるのに勝る贅沢はない。中華は、京都発祥の「餃子の王将」で決まり。千住博が希望の味と評し、ケンコバがワンバン食いを編み出した定番の餃子と、山崎真実が大好きと公言する甘くない天津飯。食は萬里を越える。その点、料理する女性は魅力的である。

 この歳にもなると家族にさえ祝ってもらえないのが普通だが、誕生日に叔母からおめでとうメールをもらった。甥っ子も、来月は法事で会えるといいなと思う。でも、その前日の「アルザス」の方が楽しみ。しばらくは特製フランスパンが頭から離れそうもない。


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王将ファンク・ラブ mix
Let's Get It On/ Marvin Gaye
How You Like Me Now? / The Heavy
Funk/ Betty Davis
When I Come Back Around/ Jamie Lidell
On the Corner/ Miles Davis

 ゲイは中学時代に聞いていたにもかかわらず、この曲は20歳を過ぎて教えてもらった。最高すぎる。ロック色が強いが、ボーカルはJBばりの切れのよさ。どファンキーな見た目通り、ごりごりの嗄れ声でシャウトしまくり。ワープ所属ながら、ソウルフルな歌唱力も兼ね備える希代の変態ミュージシャン。グルーヴ!


hanare May 26, 2010 01:00 PM

[かわや版] vol.49 アリとカメ

 勤勉な働きアリと化した4月。亀岡市に赴任早々の京都府知事選と府議亀岡補選という怒濤の選挙に始まり、いくら書けども書けども仕事が片づかない。サービス残業が増す。休日出勤も。勤務表にはお休みを4日間つけたが、完全なオフと呼べる日は1日位だった。いやはや、これじゃただのワーカ堀ックってな突っ込みも反って空しく響くだけ。

 ご褒美のゴールデン5連休も、忙殺されていたせいで頭が回っておらず、奈良はそれこそ蟻の熊野参り状態で、大人しく実家のある左京区近辺で過ごすことに。前半は晴天続きがせめてもの救い。春らしい陽気に誘われ、ラグビー観戦に宝が池球技場へ。グラウンドが目の前の芝生席と「妙法」を背後に望むロケーションは、左京の好きな場所トップ5の一つ。天気が崩れた後半は「ナンシー&リリーの小さなスナック」を雨読しつつ、晩酌で「百年の孤独」を嗜む。15日から始まる左京ワンダーランドを前に、地元に酔う。

 とはいえ、貴重な連休には遠くへ行きたいところ。夏休みは、秋田と青森を中心に東北方面を巡ろうと計画中。ならば、アリとカメを見習って小さなことからこつこつと。何事も積み重ねが肝要だ。イソップ寓話の流れなら、キリギリスが奏でるような素敵な音楽や、可愛いバニーガールとの出会いがあるはず。


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ウェルかめ mix
おじいさんの11ヶ月/ 栗コーダーカルテット
Movement to suppress evil books/ Yamato Yoshioka
Girls/ 高木正勝
山谷ブルース/ 岡林信康

 栗東から、丹波栗の産地として知られる亀岡へ。気の抜けた縦笛の音色に肩の荷も下ります。湖北出身?の天才は昨年、弱冠18歳で急逝したらしい。天才の宿命か、早すぎる死に捧ぐ。亀が生んだ世界的音楽家にして映像作家。いつか取材を。同じく霧の都在住のフォークの神様。山谷と並ぶドヤ街・釜ヶ崎で活動する釜凹バンドの労働歌は、放送事故を引き起こした神聖かまってちゃんに負けず劣らず。


hanare May 12, 2010 01:08 AM

[かわや版] vol.48 アール・ブリュット

 パリ市立アル・サン・ピエール美術館で来年1月まで、「アール・ブリュット ジャポネ展」が開かれている。聞き慣れないアール・ブリュットとは、伝統や流行、教育などに左右されず、自身の内側から湧き上がる衝動のままに表現した芸術を意味し、英語ではアウトサイダー・アートと呼ぶ。その多くは知的・精神障碍のある人たちによる作品で、ドイツの精神科医ハンス・プリンツホルンがまとめた「精神病者の描画」はその独創さから、ピカソやクレーといった芸術家に多大な影響を与えたとか。

 そんな今展の案内冊子の表紙を飾っているのが、真ちゃんこと澤田真一の陶芸作品だ。自閉症を抱える真ちゃんは滋賀県栗東市にある第2栗東なかよし作業所でパン作りに励む傍ら、近くの窯で創作に打ち込んでいる。何と言っても無数の突起物が張り付けられた謎の生物のような作品はインパクト大。まったく以て陶芸に明るくないけれども、最近では彼や青木良太の作品には素人ながら凄みを感じた。作業所内には喫茶スペースもあって、世界デビューを果たした若き才能の陶芸と手作りパンを堪能できる。

 真ちゃんをはじめ今回出展する作家の中には滋賀県の関係者が多い。その理由として、2004年から県社会福祉事業団が運営する、国内のアウトサイダー・アートの拠点「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」(近江八幡市)の存在がある。さらに遡ると、近江学園の設立など障碍児療育に尽力した故糸賀一雄にいきつく。糸賀は「福祉の思想」で、障碍児の感性について「ものごとがわかるということと、わかったことを表現するということとは別である。理解するということと、感ずるということとも別であろう」と説く。さらに「もっとも理解しにくい精神薄弱の問題を、自分自身の問題として連帯的に真剣に取り上げるような社会が形成されるとすれば、それは社会自体の内面的な変化であり、進歩であり、むしろ教育的革命と呼んでもよい」とも。

 思えば、学生時代にサウンドデモに参加したきっかけは障害者自立支援法だった。現在、母親は脳梗塞の後遺症で障碍が残る。自分には何ができるか。今、魂の深奥に人生の意味を探求している路上かもしれない。答えは風に吹かれている。


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洋楽 mix
She's Lost Control/ Joy Division
EXP/ The Jimi Hendrix Experience
Future Days/ CAN
Blowin' in the Wind/ Bob Dylan

 9月にミュージアムが閉館するジョン・レノンとともに没後30年を迎えるイアン・カーティス。勤務先である障碍者の職安を利用していた、自分と同じ癲癇持ちの少女の死を悼んで。母親が倒れた週に観たのが、イアンの半生を描いた映画だった。喪失感や不安感。表情のない音楽は心の隙間を埋めてくれる。カオスから平静へ。

Yohei Horiuchi


hanare April 17, 2010 12:38 PM

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