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展覧会 「おどりが方向を変える時」田中美帆

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 わたしは「自分をお世話し、助けること(自助)」と「他者をお世話すること(ケア)」をテーマに制作をしている。雑草のお世話、ショウジョウバエのお世話をしながら、それが自分のお世話にもたらす効果について考えてきた。

 

 わたしには、まるで日々の血圧の測定で体調を管理するように、絵を描いて気分と体調を測る習慣がある。A4のコピー用紙に鉛筆やボールペンで描く、メロンや葉っぱ、チューリップなどが繰り返し出てくる簡単な絵。その全てを、その時の気分や体調が反映された貴重なカルテとして保存している。絵のカルテは、わたしのお世話(自助)を補助し、その生活に伴走し続ける。

 

 1年前、文鳥の「おどり」がうちに来てお世話をするようになってから、わたしは1~2段調子が良い。毎日かごを掃除し、水とエサを換え、かごの外に出していっしょに遊ぶ。そのために毎日必ず家に帰る。1日もさぼれなくて時々めんどうくさい。でも、「他者に必要とされるよろこび」も確かにあって、水を換えている時、かごの中を掃除している時、「おどり」を手の中で撫でている時、わたしもケアされているように感じる。同じ手つきで、撫で返されているように感じる。

 

 そうしているうちにだんだんと、わたしがわたし自身をお世話する時の手つきも、「おどり」に対してし、そして返されたように感じたような丁寧なものになってきた。自分を大切にするやり方を「おどり」に習っているとも思うし、元々わたしの中にあった手つきを「おどり」を通じて引き出したとも思う。

 

 絵の中にも時々「おどり」が登場するようになった。「おどり」のお世話は、自助のための重要な習慣である絵にも何か働きかけをしている。絵が変わっていくとわたしの気分も変化して、そうするとまた、「おどり」のお世話の様子も変わってくるだろう。わたし達の関係の中で、「ケア」が「自助」に影響を与え、「自助」も「ケア」に影響を与える。そうしているうちに、どちらがどちらに影響を与えているかは重要でなくなってきて、ふたつがはっきり分かれないで、まるでお餅つきの杵の人と合いの手の人の息の合った掛け合いのような風景に見えてきた。

 

 雑草、ショウジョウバエ、「おどり」、さまざまな存在のお世話を経て春から、人のケアを仕事にするために本格的な勉強を始める。「自分をお世話し、助けること」と「他者をお世話すること」が、お互いに影響を与え合い、支え合って溶け合っているようなこの状況に興味がある。手応えと、分からなさを持ちながら続けているこの生活の中で描いた絵、図、撮った写真、作った工作、家の設備などを見返して、これまでと、これからの方向を確認しようと試みる。

 

・日時

2020年3月18日(水)~28日(土)

13:00~19:00(土日祝は11:00~19:00)


・会場

Social Kitchen 2Fスペース


・問合せ

tanaka.miho912@gmail.com

 

 

 

  • 講師:
  • 日程:2020年3月18日(水)〜28日(土)
  • 時間:13:00〜19:00(土日祝は11:00〜19:00)
  • 料金:
  • 企画:
  • 問合せ:tanaka.miho912@gmail.com

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