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About Social Kitchen

台所大学 「勉強会:アートと社会運動の公共性」 vol.51

次回のピカソムは、前回の50回記念企画に続き、ゲストシリーズです。

Auckland University of Technology, New Zealandの大学併設ギャラリーである、ST PAUL St Gallery
のキュレーターのVera Mey さんと、The Institute of Visual Arts (Inova) at the University of Wisconsin-Milwaukeeのキュレーターである、Sara KrajewskiさんがPICASOMにやってきます。この2名はSocial Kitchenという場所やここでおこなわれているPICASOMのような活動に興味を持ってくれています。今回は、「私はこんな展覧会やプロジェクトをやってきました」的なよくあるプレゼンテーションにはしないで、Social Kitchenの「サバイバル」というプロジェクトやe-fluxのメールで投げかけた以下の質問が、それぞれのローカルな地域で取り組もうとしているプロジェクトとどのような相関関係にあり、それに2人はどう取り組もうとしているのか、そんな話を中心に聞く予定です。2人の取組みとSocial KitchenやPICASOMの今後の展開になんかしらの共通点や連帯感を見いだせたら、そんな希望も持ちつつ進めていきます。

質問事項:
ー ポスト自由主義経済と呼ばれる現代社会における小規模の文化・芸術・社会センターの可能性とは?
ー 文化・芸術・社会センターが、終わりのない経済競争へは参入せずとも、またソーシャル・ビジネス事業として売り出さずに存在する方法はあるだろうか?
ー 助成金獲得競争に参加する以外の方法には、どんな生存方法があるのだろうか?
ー 自らの人脈、独創性、社会意識までもを含む個性を売りに出しながら、常に「更新」し続けなければならないサイクルに巻き込まれずに生き残ることは可能か?
ー アートや文化はいつも経済の論理に負けてしまっているのか?
ー 自分たち独自の経済的な論理を構築することの可能性とは?

全て英語で進行しますが、随時日本語通訳が入ります。

Vera Meyさん(キュレーター):ST PAUL St Gallery(uckland University of Technology, New Zealandの大学併設ギャラリー)
Sara Krajewskiさん(キュレーター):The Institute of Visual Arts (Inova) at the University of Wisconsin-Milwaukee

企画/ホスト:須川咲子


PICASOM
ここ数年、地方でのアート・プロジェクトやアート・フェスティバルというものが日本では増えています。そこでは地域に活力や刺激を与えるものとして アートの創造的な力が期待されています。また、都会では創造性や工夫を積極的に肯定する新しい社会運動やアクティヴィズムがさまざまなかたちで展開されて います。と、書いてみましたが実は、地方と都会、個人と集団、芸術と政治、といった対概念に見えるものが浸食しながらお互いのカテゴリーを溶かし合い、な にか別のものに生成しようとしているようにも感じられます。と、希望的に書いてみましたが実は単に現状はぐだぐだなのかもしれません。だから整理しましょ う。深く理解しましょう。相容れるべきものと一緒にしてはいけないものを分けましょう。ぶち壊していいものと守るべきものを分けましょう。でもって、個人 的な自由の実践と集合的な社会変革が矛盾しない地点にまでいければ、とても良いですね。
 
この勉強会では主に英語で書か れ た 「リレーショナル・アート」、「プロジェクト型アート」、「アート・アクティヴィズム」などに関するテクストを読んでいきます。さすがに欧米人はがっつり と議論して、さくさくと整理しておりますよ、この問題。それが私たちの現実と違うのもまた事実である以上、その距離を正確に測定することもこの勉強会の目 的です。この勉強会の報告、予定、書籍一覧はブログでアップしていきます。http://picasom.exblog.jp/

  • 講師:
  • 日程:2013年2月13日(水)
  • 時間:20:00~22:00
  • 料金:500円
  • 企画:
  • 問合せ:picasom@hotmail.co.jp

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