hyslom 「サウンドパフォーマンス ーモノの記憶」
クレーン上空の景色、森の高さをゆうに超えてしまった。
全体を見下ろす感覚。
トロッコで木々の間をぬっていく感覚。
嘆きの壁、木こりさん、動物。
場所の状況の変化。
トロッコ、森から伐採、大きな穴、クレーン出現、嘆きの壁、、、橋竣工。
モノが作られては消えていく。
こいつが出来たから、次はあいつが作られるかも?
あそこが変わるかも?あれ、どこいった?
何だこれ、何のため?
なにこれ謎。ここ一体何になる?
刻々と変わりゆく状況。
この前後の時間、何が起きたか?
完成する前段階のモノの面白さ。
出来上がる前の、中途の姿、形態、音や現象。
OYE!01 hyslom サウンドパフォーマンス「モノの記憶」- Trailer - from hyslom on Vimeo.
hyslomはこれまで、新しく都市開発が進む場所のように、自然と人工物が交差し、ある劇的な変化が起こりつつあるフィールドを定期的に訪れ、人間の手により変わりゆく自然と、新しく作り出される人工物、そしてそのフィールで出会う人でさえも、身体的な運動に転化することで記録/記憶してきました。
今回のライブでは、新しい街が作られていく過程で使われた「モノ」に焦点をあてます。トンネルや橋が造設される過程で使われ、地中深くに埋まってしまっているモノ。また、壊されたり、表面的な機能は目には見えなくなり、別のものに形を変えてしまったモノ。hyslomが以前このフィールドで遊んだモノたちを再び物質化することで、それらのモノをもう一度自分たちで浮かび上がらせて、「あの時」「あの時間」を違った形で再現します。
hyslomが再現したモノにまつわる出来事、場所の経緯や物、意味、使われ方、無くなった経緯などを話しながら、そのモノを使い、音を出し、遊んでみます。来場者の方は、hyslomを手伝ったり、一緒にモノに触り、音を出したりしてみます。静かに見ているのが好きな人は、ゆっくり楽しんでください。
hyslom
hyslomは加藤至、星野文紀、吉田祐からなるアーティストグループ。2009 年から活動開始。hyslomの作品は現代美術、パフォーマンスアート、音楽、都市学、文化人類学等、幅広い分野を超えるものとなっている。これまで、山口情報芸術センター、MATUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w、Australian Centre for Contemporary Art (ACCA)、京都精華大学等で、展示やパフォーマンスを行っている。2012年第6回AACサウンドパフォーマンス道場で優秀賞を受賞。
http://hyslom.com/
hyslomビデオエッセイ
「OYE !(オイッ)」
Social Kitchenでは2012年10月から「One Year of Exploration」、略して「OYE !(オイッ)」を始動させます。
(詳細はこちら)
OYE! (2012-2013) はhyslom(ヒスロム)です。hyslomは2012年10月からの1年間、「◯◯さんへ覚え書き」 というプロジェクトタイトルのもと、Social Kitchenで展覧会、上映会、パフォーマンスを実施していきます。見に来ないとわからない、でも見に来たらもっとよくわからない。見に来てください。
- 講師:
- 日程: 2012年12月14日(金)、 2012年12月15日(土)
- 時間:1) 2012年12月14日(金)19:00~、 2) 2012年12月15日(土)18:00~
- 料金:1,500円(ワンドリンク付)
- 企画:hanare 企画協力:遠藤水城(インディペンデントキュレーター)
- 問合せ:info@hanareproject.net