- 講師:
- 日程:2012年5月17日(木)
- 時間:20:00~22:00
- 料金:無料 ※コピー代実費
- 企画:遠藤水城、中村史子
- 問合せ:picasom@hotmail.co.jp
ここ数年、地方でのアート・プロジェクトやアート・フェスティバルというものが日本では増えています。そこでは地域に活力や刺激を与えるものとしてアートの創造的な力が期待されています。また、都会では創造性や工夫を積極的に肯定する新しい社会運動やアクティヴィズムがさまざまなかたちで展開されています。と、書いてみましたが実は、地方と都会、個人と集団、芸術と政治、といった対概念に見えるものが浸食しながらお互いのカテゴリーを溶かし合い、なにか別のものに生成しようとしているようにも感じられます。と、希望的に書いてみましたが実は単に現状はぐだぐだなのかもしれません。だから整理しましょう。深く理解しましょう。相容れるべきものと一緒にしてはいけないものを分けましょう。ぶち壊していいものと守るべきものを分けましょう。でもって、個人的な自由の実践と集合的な社会変革が矛盾しない地点にまでいければ、とても良いですね。
この勉強会では主に英語で書かれた「リレーショナル・アート」、「プロジェクト型アート」、「アート・アクティヴィズム」などに関するテクストを読んでいきます。さすがに欧米人はがっつりと議論して、さくさくと整理しておりますよ、この問題。それが私たちの現実と違うのもまた事実である以上、その距離を正確に測定することもこの勉強会の目的です。この勉強会の報告、予定、書籍一覧はブログでアップしていきます。
●第36回の予定
1.倉数 茂著「私自身であろうとする衝動 関東大震災から大戦前夜における芸術運動とコミュニティ」を読む
報告者:プロローグ/第1章 遠藤水城
2.picasom参加者の皆さんへのリサーチプロジェクト(2) 遠藤水城
毎回参加者の活発な意見交換で盛り上がるpicasomですが、参加者の皆さんにpicasom企画者でもある遠藤水城氏より、「アートと社会運動の公共性」に関するリサーチを含めた質問を行います。率直なご意見、ご提案をお待ちしています。
これを機に初めて参加する方も、もちろん大歓迎です。ぜひお越しください。
■Blog:http://picasom.exblog.jp
(NC) All materials on this website are not copyrighted.