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2周年パーティー

2012.10.10

遅くなりましたが、先日の2周年パーティーの様子をアップします!
(うっかり撮り忘れてしまって写真が少ないです)

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まず、周年パーティー恒例のゲストシェフによる特別料理。今年は山路製めんの山路知恵子さんにお願いしました。美味しいつるつるセルフうどん(自分で茹でて薬味数種を自分でセレクト)に豆腐とうずらの玉子の味噌漬け、里芋の煮っころがし、穴子の混ぜご飯、お野菜の寒天寄せなどなどなど、「日本人でよかった」としみじみ感じるおばんざいがたくさんでした。茹でたてのうどんは本当においしくって、子どもたちも大喜び、おちびさんもめっちゃおかわりしてました。前日からほとんど寝ずに仕込みをしてくれた山路さんに本当に感謝です!ありがとうございました☆

そしてパーティーの終盤には緊急助っ人シェフ、contact Gonzoの塚原くん、ミカジリくんによる赤いパスタと白いパスタ。去年のゲストシェフのGonzoですが、さすが、プロの味。

ちなみにこのパーティーは予約制にしていたのですが、実は開催日の1週間前になってもほとんど申込がなく、2周年とかいってはりきってるけど誰も遊びに来てくれないんじゃないか…と、スタッフ一同ものすごく怯えていました。それが、パーティーの3日前あたりから、来るわ、来るわの予約のメール。今度は用意しているご飯が足りない!という逆の心配が浮上し、土壇場でゴンゾにお願いしてパスタを作ってもらうことになったのです。急なお願いにも快く応じてくれた塚原くんとミカジリくん、本当にありがとう。しれっと料理をつくる2人の姿はかっこよかったー。 

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催しの一発目はO:NIKU stationの鶏のと殺体験。生きた鶏が殺され、羽をむしられ、解体され、お肉になっていく一連の流れをみんなで見学&体験しました。わたしは映画の中でしかと殺シーンを見たことがなかったけど、今回生で初めて見てとても緊張しました。命あるものを殺して食べているという当たり前のこと、自分の食べているものがどうやって生産されているかを知識としてだけでなく、実際に目にすることはとても大事だなと実感。そのあとで食べた鶏肉は歯ごたえがあって、お肉らしい味がしておいしかった。

そして2階ではNAZEの展示とAOのシルクスクリーンブース、ヒスロム、梅田哲也さん、 contact Gonzo、双子の未亡人によるパフォーマンスが続きました。忙しくて私は断片しか見れませんでしたが、泥まみれやったり、水の中のチョークの音が聞けたり、グレープフルーツの残骸が散らばってたり、汗だくのぬいぐるみダンスやったり、なんかみんな自由な感じでやってくれていてこちらもうれしかった。そんで1階では犯罪ボーイズによるどっから集めてきたんだ?という奇天烈衣装の展示/貸し出しがありました。誰かこの服着た人いるのかな…?
 

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心配していたお客さんもものすごいたくさん集まってくれて、けっきょくスタッフ、出演者も合わせるとなんと100人を超える人が集まっていたようです。本当にありがたい。常連さん、ご近所さん、初めての人、スタッフの家族、友だちなどなどなど、年齢もバックグラウンドもほんとに多様な人でにぎわっていました。遊びに来てくれたみなさん、手伝ってくれたみなさん、出演者のみなさん、本当に本当にどうもありがとうございました!


「公民館」というコンセプトでソーシャル・キッチンをはじめてからこの2年、ほんとうにあっという間に時間が過ぎて行きました。まだまだ自分たちの理想とする公民館には至っていないけれど、集まって来てくれた人たちの顔を見ていると、去年よりかは確実に自分たちの目指すスペースに近づいているという実感が持てました。そしてこれだけ多くの人がソーシャル・キッチンを応援してくれているんだと思うと、ピリリと身が引き締まります。いまだにいろいろ大変だし、問題も山積みですが、また来年笑って3周年を迎えられるようにがんばっていきたいと思います。みなさんもぜひいろんな形でソーシャル・キッチンの活動に参加してください。いろんな人といろんな方法で一緒にこの場所を作りあげていけたら最高だなと思います。これからもどうぞよろしくお願いします!



たかはし

Working Group (2) 「震災/原発」 ミーティング レポート

2012.09.15

9月13日のミーティングでは、二つのことについて話し合いました。
一つ目はだいぶ前から話し合っている、脱原発を念頭に置いた、たくさんの人を集められるようなアクションについて。これまで様々な意見やアイデアを交換してきましたが、高いところに目標を置きすぎるあまり、具体的な行動に実を結べていませんでした…その反省を踏まえ、まずはハードルを下げて、メンバーの無理のない範囲で計画を実行して、形が定まってきてから徐々にふくらませていこうということになりました。ひとまず当面は隔週金曜夜にどこかのお店に集まって、毎回ひとつのテーマについてディスカッションし、それを映像として記録しアーカイブ化していこうということになりました。ディッスカッションの際には、テーマについて基礎的な情報を整理した資料を準備します。第1回は9月21日7時からで、テーマは「デモについて」です。詳細はツイッターでつぶやいていきます(アカウント:7jidayo)。


二つ目の議題は、震災について記録した映像を上映する上映会の開催についてでした。仙台メディアテークには「3月11日を忘れないためにセンター」というセンターがあるのですが、そこでは震災について記録された映像をアーカイブし、それを利用した上映会や哲学カフェを行っています。WGでもその手法を利用して、上映会+哲学カフェを企画しようというアイデアが持ち上がりました。こちらも遠くないうちに実行していく予定です。

次回のミーティングは9月27日(木)です。震災や原発問題に関して、何かアクションを起こしたいと考えている方は、ミーティングにお越し下さい。

生ゴミのゆくえ ーニューヨーク番外編 

2012.09.14
今回の記事では、美しかったマッケンロー農場の全体図を写真で紹介します。外国にいって感じるのは、農場や田舎の風景が本当に美しいということ。変な広告や安っぽいプラスチック置物がないからか、とにかく気持ちのいい農場でした。

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農場の中。中規模農家といっても、日本の基準からすると超大規模農家に見える。


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マッケンロー農場が運営しているマーケット。この地域に存在する数少ないお店なので、野菜だけでなく生活用品まで一通り揃ってます。

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マーケットの中。マッケンロー農場で取れたもの、近隣の農場でとれたもの、そしてその他の地域から来たものが、並んでいます。

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マッケンロー農場のものはこの写真のように「マッケンロー産」というふうに表示されています。

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お店の外に掛かっていた季節の野菜カレンダー。こういうのがあると、何が旬かが一目でわかるので、お客さんにとっても便利。

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マッケンロー農場はまた教育用の畑を持っています。この写真は牛の部位を説明している実寸パネル。近隣やNY市内の子供たちがここを訪れて、野菜や肉がどうやって生産されるかを学びます。

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鶏達も元気。ハロー。

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鶏は何を食べて育つのかが書かれたパネル。

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マッケンロー農場ではまた、アーティスト・イン・レジデンシーもやってます。春から夏の終わりまでの期間に数名のアーティストが毎年滞在します。アーティスト達はこの気持ちのよい空間の中で、ゆっくり制作を行うそう。このレジデンシーの特徴はなんといっても、毎日供給される新鮮な食材。農場の穫れたて野菜がいつも冷蔵庫にストックされているようです。食材の提供と交換に、アーティスト達は週に数時間農園で労働力を提供します。そして、滞在アーティスト達は毎日シフトを組み、全員の食事を作ります。このルーティンがあるために、このレジデンスから去る時には、アーティスト達が食材についての知識と調理の仕方を身につけて帰るようです。
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おまけ。その日マッケンロー農場で購入したトマト、ラズベリー、コーン、夏リーク、リンゴ、ステーキ用牛肉(全てマッケンロー産)。ステーキは草の香りがする、力強い味でした!

生ゴミのゆくえ ーニューヨーク編 その1

2012.09.11
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マッケンローオーガニックファームのコンポストサイト

以前のブログ記事で、ソーシャル・キッチンの生ゴミに関する取組みを紹介しましたが、今回はNY州のマッケンローオーガニックファームという中規模農場の取組みを特別にレポートします。マッケンロー農場はマンハッタンから電車で2時間半ほどの所にあり、2家族によって協同経営されています。今年の春、この農場で働くスタッフの方がソーシャルキッチンを訪ねてくれたのと、マッケンロー農場の特徴的な取組みであるコンポストの実態を調査するために、訪ねてきました。

 

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敷地内に広がるコンポストサイト。奥のビニールに囲まれているのが発酵中の食品ゴミ

この農場は多種類の野菜と、牛、鶏、羊の飼育、コンポストから作る上質な堆肥の販売など、かなり幅広い収入源を持ってます。また農場に隣接された販売所(日本でいう里の駅のようなもの)で生産物を販売するのに加え、ニューヨークのファーマーズマーケット、事業者への卸し等、多様な売り先がある模様。働いている人はトラックのドライバー等の役割も含めて30人程度。
 

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発酵温度を計るための青い穴

食品ゴミの収集場所はニューヨーク大学のカフェテリア等、市内の大規模飲食店やスーパーマーケット。このような大規模事業所と契約を交わし、食品ゴミを集めている。日本とは違い、ゴミ会社に支払う食品ゴミ代がマッケンロー農場に買い取ってもらう金額よりも若干高いとのこと。日本では飲食店が事業ゴミ収集会社に支払うゴミ代が格安なのと、家庭ゴミとは異なり分別の必要もないので、コンポストをしよう!となりにくいのがまだまだ現状。

食品ゴミ収集会社が上記の飲食店や大規模小売店を回ってゴミを収集し、一旦会社に集めてコンポストできるものとできないものに手動で分別した上で、マッケンロー農場に運送しているとのこと。

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手動で分別をおこなっても、大量の食品ゴミの中には包装用プラスティックが常に混ざりこんでいるため上記の写真のように、農場の中にもプラスチックが散乱している。


 

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だいたい3ヶ月で完成する堆肥。
 

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触るとさらさらで、柔らかい。質が高い堆肥であることがわかる。
 

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農家などに大量に販売するのと、こうして袋詰めして小売りでの販売もおこなっています。一袋5ドルくらいだったような。
続く...



 

夏の名残

2012.09.09

今日の野菜市は夏野菜が勢揃い。じきにこの子たちも姿を消してしまい、また食べられるのは1年後。夏の名残を惜しんで、ありがたくいただきたいと思います。

 

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トップバッターは茄子。奥に見えるのが千両ナスというポピュラーなもの。真ん中の丸いのが賀茂ナス、右下のが水ナス。薄紫の大きいのはその名もローザビアンカというイタリアのナス。色がキレイで名前もゴージャス。

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お次は緑の野菜たち。上はあまとう美人というとうがらしの一種と島オクラ。下はピーマンですがパプリカに近くて食べやすい。

 

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左上から時計回りにぼっちゃんカボチャ、バターナッツ(かぼちゃ)ズッキーニ(緑の/黄色と黄みどりのストライプ)、大人気のトマト(即完売)、きゅうり(でかい!)。ソーシャル・キッチンではスーパーなどでは並ばないような規格外の野菜も並ぶので、見ていて楽しい。見た目は違えど味は一緒。大きさもマチマチですが、近所のおばあちゃんは一人じゃ食べきれないからとあえて小さいのを選んでいかはります。自分の生活のサイズに合わせて野菜を選べるのも量り売り、小分け売りの醍醐味です。

 

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こちらは店内でも常に販売しているジャガイモ&にんにく。ジャガイモは4種類あります。どのジャガイモもそれぞれに味と食感のちがいがあって、おもしろい。1個ずつ買って食べ比べてみるのもおすすめです。ニンニクも無農薬で100g/200円と超お買い得です。

 

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人気の椋川産コシヒカリ。白米と玄米そろえています。超低農薬で、精米にも気を使った丁寧につくられたお米です。本当においしい。こちらも常時販売しています。ご近所にもファン多し。

 

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左は無農薬じゃがいもを使った自家製ポテトチップス。安心のお味です。右は野菜は入ってませんがソーシャルキッチンの隠れ人気スイーツ、アールグレーのバターサブレです。子どもたちも大好きで、先日近所の小学生女子に早く新作を作れと怒られました。

 

毎月第2・第4日曜日の9時からやっています。カフェの閉店時間まで販売していますのでお気軽にお越しください。

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