プロジェクト「Survival~この社会で生き抜くために~」のPart 3の第2弾として1月27日に開催したオープンミーティング「踊るように、みんなと、話がしたい」vol.2の模様を報告します。
1回目のミーティグでは、「お金がない」「人手が足りない」というスタッフの悩みに対して、参加者のみなさんから「もっと周りに頼るべき」「スタッフの手の回らない、でもソーシャルキッチンにとって必要な業務をプロジェクト化してはどうか」というような意見をたくさんいただきました。
というわけで、今回は「SKのサポートチーム結成」と題して、具体的な問題を解決するためのチームを複数つくっていきました。今回の進行役は向井まり(台所大学Picasom所属)さんと金谷麻美(Working Group「震災/原発」所属)さん。どちらもソーシャルキッチンを拠点にいろんなおもしろい取り組みを企画してくれています。彼女たちのテンポのよい進行のおかげで、短時間で以下のチームが結成されました。
・経理チーム 決算や認定NPOの手続きなどを担当してくれるチーム
・改装チーム カフェの改装を考えてくれるチーム
・お金稼ぎチーム ソーシャルキッチンの収入源を考えてくれるチーム
・夜の見守り隊 スタッフの長時間労働を助けるべく、夜に店番をしてくれる助っ人たち
今回のミーティングはスタッフの発言するスキはあまりなく、参加者の方の議論によってスイスイと話しが進んでいきました。この場では各チームの活動そのものについての詳細はあまり決められませんでしたが、早速チーム内でミーティングの日取りなどが決められ、すでにいろんなことがスタッフの手に寄らないところで動いていっています。
そんな風景を見ていると、もしかしたらソーシャル・キッチンの経済的危機をきっかけに、「公民館」ムーブメント(?)がいまここで生まれつつあるのではないか、そんなすごい瞬間にいま私たちは立ち会っているのではないか、という風に思えてきて、ものすごい熱い気持ちが込み上げてきました。わたしたちの抱えている課題を解決するのは簡単なことではないと思うし、長い道のりが必要だとも思います。そんなややこしい問題を、ソーシャル・キッチンの利用者が自ら名乗り出て、しかも楽しみながら「これは自分たちのサバイバルの問題でもある」という意識を持って一緒に解決してくれようとしている。それってとてもすごいことです。本当に本当にありがたいことだし、今はとても苦しいけど、あきらめず、よりみんなの理想の場所に近づけるように踏ん張らないといけないな、そう思った夜でした。
ミーティングに参加できなかった方も、もし興味のあるチームがあればどうか参加してください。ミーティング内では結成されませんでしたが、以下のチームも求めています。またここにはないアイデアでも「こういうことなら一緒にやれるよ!」というのがあったらぜひご提案ください。
・農業チーム 一緒に農業をやる。今後米作りも検討中。
・2F運営チーム 2階のスペースの担当&手伝い。また海外から来る人のメール対応、アテンドできる人。
たかはし
ソーシャルキッチンの音楽ライブシリーズ「台所音楽」。いつも二組のグループをお迎えして「○○○○と○○○○」というタイトルでやっております。
この日はオオルタイチ+ウタモさんと栗原ペダルさんをお招きしました。
最初は栗原ペダルさん。歌とギター、ペダルくんの弾き語りは優しくて心地よい。今回はノイズや女性コーラスのゲストもありました。それにしても面白い話しがおもしろすぎます。何でそんな変わった人とばかり出会うのでしょうか。
つづいて、オオルタイチ+ウタモさん。アコースティックギターとキーボードのユニットです。オオルタイチさんの甘くてちょっぴり切ない歌声にウタモさんの演奏が美しくはもって本当にすばらしい。泣けました。。
よい音楽って何でこんなにも心がワサワサするのでしょう。音楽ってやっぱり人生に必要、としみじみ感じたとても充実した2時間でした。
たかはし
遅くなりましたが、プロジェクト「Survival~この社会で生き抜くために~」の一Part 3の第一弾として12月に開催したオープンミーティング「踊るように、みんなと、話がしたい」の模様を報告します。
この日はSocial Kitchen Working Groupのメンバーでもある佐藤知久さんにファシリテーター役をお願いし、【第1部:なんで「公民館」?】では、まずSKが目指す「公民館」像と、SKをどういう風に運営しているかについて、【第2部:公民館のお金】では、SKの経済状況について紹介しました。
この日集まってくれた約20名の方のほとんどが、普段いろんな形でSKを利用してくれている人でした。私たちが取り組んでいる活動から、スタッフの性格などもよーく知り尽くした上での温かい、そして厳しい意見がたくさん出ました。
SKからのプレゼンテーションついてはSurvival(http://hanareproject.net/survival/index.html)に詳しくありますので省略しますが、ここでは、参加者のみなさんからいただいたお言葉を一挙ご紹介いたします。
〈みんなの意見〉
・多様な思想信条を持った人が集まれる場所だとうたっているのに、SKが「脱原発」の態度を表明していることで、来る人を選んでしまっているのではないか。
・似たような人で集まっている印象がある。
・公民館と思って足を運んだら、ただのカフェだった。
・「公民館」という言葉に縛られすぎて、おもしろいことができていない。
・困ったときに誰もが気軽に相談しに来れるような場所になったらいいな。
・もっといろんなことを自由にできるような土台を作るためにお金をしっかり稼ぐべき。
・公民館だからといってずっとオープンしている必要はない。ずっと空けていないといけないというのは運営側の思い込みで、利用者はそこまで気にしていないのではないか。一般的なサービス業の概念にとらわれる必要はない。
・スペースを利用する際に、どういうサポートをしてくれるのかしっかり広報した方がよい。せっかく良いことをしているのに、うまく伝わっていない。
・理念にとらわれすぎて、柔軟性に欠ける。理念も大事だが、スタッフが生活費をしっかり稼ぐ方法を一番に考えるべき。
・助成金を書く人手が足りないなら、人に任せればいい。助成金を申請するワークショップを開くなどすれば、手伝ってくれる人は絶対いるはず。
・利用者の利用後の声を聞くことは大事。何でもやりっぱなしにしない。
・夜遅くまで空けていてほしい。仕事帰りに行ってもゆっくりできない。
・あれもこれもいろんなことをやりすぎ。機能のしていないプロジェクトはしっかり終わらせ、だらだら続けるべきではない。
・SKが経済活動をしている場所だと思われていない。ボランティアでやっているイメージがある。
・お金を儲けることに罪悪感を感じている節がある。
・インターンは1~2人だと教えるのに時間が取られてしまうが、たくさん募集してクラブ活動のようにインターン生同士で教え合って仕事をするような仕組みを作ってはどうか。
・普通のお店よりも付加価値をたくさんもっているのにその利点を活かせていない。
・座席の配置を変えるなどちょっとしたことでお客さんが増えたりする。
(以下はお金を稼ぐための具体案)
・メディアにもっと取り上げてもらって集客を得る。
・助成金、認定NPOなど、お金を得るために積極的に取得していくべき。
・カフェを夜だけ他の人に貸してバーをやってもらう。家賃もしくは売上の一部を得る。
・イベントには必ずドリンクチケットもしくはSKで使える金券などを付ける。わずかな金額でも、確実に収益があがる方法を考えるべき。
・スペースの利用者がカフェにもお金を落とせるような料金体系をつくる。
・賛助会員やファンクラブを募集し、会費収入を得る。
・ネットで売れる商品をつくる。フード、デザイングッズなど。
・野菜に加え、乳製品など他の食材も販売する。
以上。
ふ~。ここに全部は載せられていませんが、ほんとにグサッとくる厳しい意見(でもおっしゃる通り!)、分かっちゃいるけど手がつけられていないアイデア、自分たちだけでは考えつかなかった目からウロコなアドバイス、ただただありがとうとしか言えません、という愛にあふれたお言葉、限られた時間でしたが、ほんとにたくさんのご意見をいただきました。
現在、この日にもらったアイデアも参考にしながら、これからの運営方法について、いろいろ思案し、具体的な改善策を練っているところです。近々、オープンミーティングの第2回目を開催し、今後のSKについて、また話し合いの場が持てたらなと思っています。その告知はまた後日お知らせしますので、この日参加できなかった人もどうぞ参加してくださいね。
そして、あまりSKのことを知らないという人、SKに一度も来たことがないというような人の参加も大歓迎です。なぜなら「Survival」というプロジェクトは、SKがどう生き延びて行くかを考えことが、副題にある通り、みんながこの世でサバイブしていくためのヒントが得られることにつながると考えているからです。また、SKのような小さな場所を運営したい人や、非営利事業で日々の糧を得たいと思っている人は世の中にけっこうたくさんいると思うのですが、そういう人たちが何か得られる機会になればいいなとも思っています。
なお、当日の様子は以下のユーストで見ることができます。
http://www.ustream.tv/channel/social-kitchen#utm_campaign=t.co&utm_source=12851266&utm_medium=social
12月4日に「麹作りのワークショップ」が開催されました。前から気になっていたこのワークショップ、この日はソーシャル・キッチンの定休日に特別に開催されたので、これは!と思い、わたしスタッフ高橋が一般参加者として参加してきました。
まずは講師の桂麻由美さんのレクチャーを聞きます。かなり具体的な質問がどんどん飛び交って賑やかな雰囲気に。参加者のみなさんは普段からいろんなものを手づくりされているようで、知識のレベルが高し。そんなみなさんを横目に、めんどくさがりやな私はちゃんと育てられるのかどうか不安がつのっていくばかり。。。
麹づくりのポイントを聞きながら、麹室の作り方と麹の状態をみんなで観察。
お米が蒸し上がり、お米を混ぜ混ぜ。温度が下がったところで麹菌をフリフリ。そしてまた混ぜ混ぜ。お米を米袋に入れて、後は各自お持ち帰り。さて、どうなることやら。
そして次はソーシャル・キッチン宍倉シェフによる、麹づくしごはんの時間です。毎度おなじみ美味しい椋川と大原のお野菜を麹のディップ4種類と一緒に。麹のうまみでいくらでも野菜が進みます。なかでも黒胡椒がばっちり効いた塩麹のソースがお気に入りでした。その他にも手づくり味噌の味噌汁、味醂粕漬け鶏のソテー(最高においしかった!)、レンコンの麹炒め、麹漬けキノコ入りご飯、甘酒アイスの味醂ソースがけ…とお腹いっぱい、麹いっぱい。麹の味の奥深さ、応用力の広さ、恐れ入りました。
これにてワークショップは終了。でも麹作りはこれからが本番です。
my麹室できあがり。米袋の中で麹がスクスク育っています。麹菌のエネルギーで袋の中はホカホカです!
お手入れすること数回。(職場にも室を持参。)思いのほか順調に育っている気配。。気になって何度も袋を空けたくなってしまいますが、我慢、我慢。寝ている間に死んじゃったらどうしようと後ろ髪をひかれつつ就寝したり、だんだんペットの飼い主のような気持ちになってきました。がんばれ私の麹ちゃん!
途中で桂さんにアドバイスをもらいながら完成したものがコレ!
あちこちにムラができてしまいましたが(混ぜ方がよくなかったそうです)何とか麹と呼べるものができたようです。うれしいな。ワークショップは麹菌のお土産付きだったので、それで今度はもっとキレイな麹が作れたらいいな。この後に控えている甘酒や塩麹作りも楽しみだー。
ちなみにソーシャル・キッチンで1月に開かれる麹作りワークショップは既に定員に達してしまいましたが、今週9日に甘夏ハウスのござれ市で桂さんが出店されるようですので、興味のある方はぜひ遊びに行ってみてください。
たかはし
OYE!という1年間継続するプログラムで、来年の9月までSocial Kitchenを拠点に活動するhyslomの上映会+リサーチ結果発表があった。この記事では2日間の事を簡単にレポートする。
hyslomは2009年から活動を開始した、加藤至、星野文紀、吉田祐からなるアーティストグループである。山から街に移り変わりゆくような場所に定期的に通い、その場所で起こる変化を身体活動によって記録/記憶させることをおこなってきている。この遊び、時には修行の厳しさを思わせる身体運動は、この場所の気候の変化などの自然現象や、開発に伴って増殖していく人工物に合わせて生まれ、ある種の規則が作られ、展開する。
今回は、この場所での活動を収めた「Documentation of Hysteresis」の上映と、その場所で遭遇した人たちを演ずるパフォーマンスの2部構成であった。
「Documentation of Hysteresis」という作品はいつ見ても心を奪われるが、今回は、2012年4月にSocial Kitchenで上映された編集よりは物語性が強調され、後半のパフォーマンスで登場する「昆虫さん」、「猟師さん」、「現場さん」への繋がりを意識させる編集になっていた。特に27日の最後の上映作品は、後半パフォーマンスで登場する「現場」さんへの導入として上手くまとめられていたように思う。またこれまでの編集では、それぞれの遊び・修行・実験の面白い部分/成立している部分がコンパクトにまとめられている印象だったが、今回の上映ではある行為が生まれ、展開していく様子が長い尺で収められており、映像により一層の強度をもたらしていたように感じた。
映像の後には、「昆虫さん」、「猟師さん」、「現場さん」という、hyslomがこの場所で何らかの関わりを持った人たちを「演ずる」という行為によって紹介するパフォーマンスがあった。この山で出会った人々への愛情や敬意を伝えるために考え出された「演技」という手法が自然で、見ている者に迫ってくる何かがあった。「昆虫さん」を発表した吉田祐は、昆虫さんのクワガタへの愛情を愚直に伝え、加藤至の「猟師さん」にも一層の迫力が加わり、今回始めてパフォーマンスに登場した星野文紀による「現場さん」は、開発現場で働く発破技師の専門用語の使いかたや仕草、それから工事現場という世界そのものがリアリティーをもって伝わってきた。
本イベントの告知文に「劇」や「演技」という言葉を使わず、「リサーチ結果発表」としたのは、この出会った人たちの仕草や話し方だけではなく、彼らの職能や技術にまで踏み込んだリサーチが実際におこなわれているからで、この貴重な出会いや関係性をアーティストの「パフォーマンス」として回収するのはは失礼にあたると考えるhyslomの慎み深さーそしてそれはとても大事なことだと思うーがパフォーマンスからも伺いしれた。
全体的なまとめとして、映像もリサーチ結果発表も今後が期待できる内容だった。今回の焦点はhyslomが現場で遭遇した人だったが、次回は遭遇したモノをSocial Kitchenに持ち込んで遊ぶようで、2回目も楽しみにしたいと思う。
「ライブパーティー」
① 2012年12月14日(金)19:00〜
② 2012年12月15日(土)18:00〜
入場料:1,500円 (ワンドリンク付き)
遅くなりましたが、先日の2周年パーティーの様子をアップします!
(うっかり撮り忘れてしまって写真が少ないです)
まず、周年パーティー恒例のゲストシェフによる特別料理。今年は山路製めんの山路知恵子さんにお願いしました。美味しいつるつるセルフうどん(自分で茹でて薬味数種を自分でセレクト)に豆腐とうずらの玉子の味噌漬け、里芋の煮っころがし、穴子の混ぜご飯、お野菜の寒天寄せなどなどなど、「日本人でよかった」としみじみ感じるおばんざいがたくさんでした。茹でたてのうどんは本当においしくって、子どもたちも大喜び、おちびさんもめっちゃおかわりしてました。前日からほとんど寝ずに仕込みをしてくれた山路さんに本当に感謝です!ありがとうございました☆
そしてパーティーの終盤には緊急助っ人シェフ、contact Gonzoの塚原くん、ミカジリくんによる赤いパスタと白いパスタ。去年のゲストシェフのGonzoですが、さすが、プロの味。
ちなみにこのパーティーは予約制にしていたのですが、実は開催日の1週間前になってもほとんど申込がなく、2周年とかいってはりきってるけど誰も遊びに来てくれないんじゃないか…と、スタッフ一同ものすごく怯えていました。それが、パーティーの3日前あたりから、来るわ、来るわの予約のメール。今度は用意しているご飯が足りない!という逆の心配が浮上し、土壇場でゴンゾにお願いしてパスタを作ってもらうことになったのです。急なお願いにも快く応じてくれた塚原くんとミカジリくん、本当にありがとう。しれっと料理をつくる2人の姿はかっこよかったー。
催しの一発目はO:NIKU stationの鶏のと殺体験。生きた鶏が殺され、羽をむしられ、解体され、お肉になっていく一連の流れをみんなで見学&体験しました。わたしは映画の中でしかと殺シーンを見たことがなかったけど、今回生で初めて見てとても緊張しました。命あるものを殺して食べているという当たり前のこと、自分の食べているものがどうやって生産されているかを知識としてだけでなく、実際に目にすることはとても大事だなと実感。そのあとで食べた鶏肉は歯ごたえがあって、お肉らしい味がしておいしかった。
そして2階ではNAZEの展示とAOのシルクスクリーンブース、ヒスロム、梅田哲也さん、 contact Gonzo、双子の未亡人によるパフォーマンスが続きました。忙しくて私は断片しか見れませんでしたが、泥まみれやったり、水の中のチョークの音が聞けたり、グレープフルーツの残骸が散らばってたり、汗だくのぬいぐるみダンスやったり、なんかみんな自由な感じでやってくれていてこちらもうれしかった。そんで1階では犯罪ボーイズによるどっから集めてきたんだ?という奇天烈衣装の展示/貸し出しがありました。誰かこの服着た人いるのかな…?
心配していたお客さんもものすごいたくさん集まってくれて、けっきょくスタッフ、出演者も合わせるとなんと100人を超える人が集まっていたようです。本当にありがたい。常連さん、ご近所さん、初めての人、スタッフの家族、友だちなどなどなど、年齢もバックグラウンドもほんとに多様な人でにぎわっていました。遊びに来てくれたみなさん、手伝ってくれたみなさん、出演者のみなさん、本当に本当にどうもありがとうございました!
「公民館」というコンセプトでソーシャル・キッチンをはじめてからこの2年、ほんとうにあっという間に時間が過ぎて行きました。まだまだ自分たちの理想とする公民館には至っていないけれど、集まって来てくれた人たちの顔を見ていると、去年よりかは確実に自分たちの目指すスペースに近づいているという実感が持てました。そしてこれだけ多くの人がソーシャル・キッチンを応援してくれているんだと思うと、ピリリと身が引き締まります。いまだにいろいろ大変だし、問題も山積みですが、また来年笑って3周年を迎えられるようにがんばっていきたいと思います。みなさんもぜひいろんな形でソーシャル・キッチンの活動に参加してください。いろんな人といろんな方法で一緒にこの場所を作りあげていけたら最高だなと思います。これからもどうぞよろしくお願いします!
たかはし
9月13日のミーティングでは、二つのことについて話し合いました。
一つ目はだいぶ前から話し合っている、脱原発を念頭に置いた、たくさんの人を集められるようなアクションについて。これまで様々な意見やアイデアを交換してきましたが、高いところに目標を置きすぎるあまり、具体的な行動に実を結べていませんでした…その反省を踏まえ、まずはハードルを下げて、メンバーの無理のない範囲で計画を実行して、形が定まってきてから徐々にふくらませていこうということになりました。ひとまず当面は隔週金曜夜にどこかのお店に集まって、毎回ひとつのテーマについてディスカッションし、それを映像として記録しアーカイブ化していこうということになりました。ディッスカッションの際には、テーマについて基礎的な情報を整理した資料を準備します。第1回は9月21日7時からで、テーマは「デモについて」です。詳細はツイッターでつぶやいていきます(アカウント:7jidayo)。
二つ目の議題は、震災について記録した映像を上映する上映会の開催についてでした。仙台メディアテークには「3月11日を忘れないためにセンター」というセンターがあるのですが、そこでは震災について記録された映像をアーカイブし、それを利用した上映会や哲学カフェを行っています。WGでもその手法を利用して、上映会+哲学カフェを企画しようというアイデアが持ち上がりました。こちらも遠くないうちに実行していく予定です。
次回のミーティングは9月27日(木)です。震災や原発問題に関して、何かアクションを起こしたいと考えている方は、ミーティングにお越し下さい。
今日のミーティングでは、WG2の具体的なアクションについて話し合いました。
国会議員をはじめとする政治家は、議会で討論したり法律を提案したりして、社会を動かしていくことができます。では、そのとき市民の側は何をすればよいのでしょうか。すぐに思いつくのは、現在全国的に行われているデモや抗議行動ですが、他にもたくさんあると思います。ただそのことに関連してメンバーのなかで意見としてあがったのは、たとえばある脱原発派の政治家がいてその人に共感するとしても、その人を支援することで「代議士とその支援団体」のようになってしまってはいけないということでした。そうすると両方がこれまでどおりの政治勢力の枠組みに回収されてしまって、本来もっているはずの斬新な力が削がれてしまうからです。たしかに脱原発を目指す運動としては、「一議員とその仲間」といったものよりも、なんだかよくわからない匿名のうごめきのようなものの方が、勢いや力がありそうです。今の官邸前の運動に勢いがあるのは、なんだかよくわからない人たちのかたまりのようなものだからだと思います。
このような話し合いをした後、WG2のアクションに向けての具体的な話し合いをして、今回のミーティングは終了しました。次回は8月23日の木曜日に集まることになりました。
前田雅彦(WGメンバー)
震災や原発に関して考え、アクションを起こすためのWorking Group (ワーキング・グループ)(2) 「震災/原発」 は、前々から、東京や大阪だけでなく京都でも原発問題に関して何かアクションを起こせないかということを話し合ってきました。京都では関電支社前で抗議行動が行われていますが、狭い場所で参加できる人数も限られてしまうので、もっと広くて気持ちよい公共の場所はないだろうか。。。ということを共通して考えていました。
7月26日のミーティングでは特に、(1)アクションは何を目的とするものなのか、(2)そこで具体的に何をやるのか、ということについて話し合った。(1)に関しては、デモや抗議行動という現在行われている形よりももっと広く、脱原発の意見に関して慎重だったり、反対だったりする人までもが参加できるような場としたらよいのでは、という意見が出ました。(2)に関しては、前回から、サカナクションのPVにもでてくる五人囃子のような人形を登場させたり、原発に関する情報を整理したチラシを配ったり等々。。。
今回一番みんなが盛り上がったのは、自転車を使ったパフォーマンス案でした。京都市民にとって身近な自転車はたくさん集まったらけっこうインパクトがありそうだし、環境負荷も少なく、そういうメッセージ性も込められそうです。自転車なら電気を発電してパフォーマンスに利用することもできます。次週からは、京都の公共空間をリサーチすることなど、小さく始めてみようとなりました。
前田雅彦(WGメンバー)
アートゲームが終わってから、たくさんのカードの中から一番好きなものを1枚選び、言葉をみつける作業とにじみ絵の様子です。
こどもたちの選んだカードは
フンデルトワッサー 「バルカン諸国の彼方のイリーナの國」
ピエト・モンドリアン 「ブロードウェイ ブギ ウギ」
カンディンスキー 「無償の上昇」
エドワルド ムンク「叫び」
ミケランジェロ カラヴァッジオ 「女占い師」
チャック クロース 「アレックス」
藤田 嗣治「猫」
室生寺 釈迦如来像
海北 友松 「雲龍図』
などなど。
「やさしいかんじがするから」「おとうちゃんに似てる」「いろんな色や形があるから」「かっこいい」などそれぞれ えらんでくれました。直感で好きな図版を選べるのだけど、そこから、なぜ これが気に入ったかを表現する、そこがすこしむずかしい。でも言葉がうかぶと皆うれしそうでした。それはおとなも同じですね!
お母さんも こどもたちの選ぶカードに ....「えっ、こんど 仏像を見につれていこうか...!?」「抽象画って こどもには いろんなものに見えるらしい...」「意外と 自分でしっかり選ぶことができて感動」など いろんな感想が。
ことばだけでなく、絵も 人をつなぐことができるような気がします。
テキスト by 松川裕美
ソーシャル・キッチンをこの地域で始めて以来、ご近所付き合いをさせていただいている松川さんによる企画「にじみ絵」ワークショップの写真です。近所の子どもが参加してくれました。みんな元気に、ワイルドに絵の具を組み合わせていて、見てても楽しかったです。3月には小学生を対象にしたワークショップがあります。
2月5日開催の麹にまつわるワークショップ第一弾「自分で仕込む麹の会」が無事終了しました。
この日参加してくださった方々は、すでに麹を使った生活に慣れ親しんでいる方が多かったです。
そんな皆さんでも、麹から自分で作るのは初めてという方がほとんどでした。
チャレンジしてみたもののうまくいかず、参加して下さった方も。
本などで調べても作り方は出てくるのですが、麹は生きているためマニュアル通りにしてもうまくいかない事も多々あります。
昔の農家さんは各家庭で作っていたとか。
育てる環境、人によって麹の味も変わりますし、麹作りに絶対なんてないようです。
昔は名もなきスペシャリストがたくさん居られたんですね。
講師の桂麻由美さんは麹屋さんではありませんが、家庭で作る麹のプロです。
米袋、段ボール、湯たんぽ、ぷちぷち、発砲スチロールなど身近にある材料で手軽に気軽に誰もがチャレンジしやすい麹作りを教えて下さいます。
味噌、味醂、酒など身近すぎて何から作られているのか考えなかった物ですが、それらを作るには麹の存在は欠かせません。
甘酒や近頃大人気の塩麹も麹からできています。
わたしたちの食生活は小さな小さな菌にも支えられて、たくさんの人の手を通って成り立っているんですね。ありがたいです。
麹作りを通して「食」にまつわる色々な問題、喜び、についても考えられました。
次回のワークショップは、麹を使って調味料を作ろうの会です。
定員がいっぱいで参加頂けなかった方、残念です。
申し訳ありません。またの機会に宜しくお願いします。
この日のために作られた麹作りの小冊子。
桂麻由美さんとイラストレーターのイシグロレイさんによるもの。
この小冊子は桂麻由美さんの旦那さんがされている、
NOT PILLAR BOOKS(http://notpillar.com/)で取り扱うそうです。
Social Kitchenの1階にもお店を出してもらっています。
宍倉 慈
「エネルギー政策を考える市民大討論会vol.1」は以下のサイトからアーカイブが見れます。
http://www.ustream.tv/recorded/17909355
お祝いにかけつけてくれた方、パフォーマー、スタッフとして参加してくれたみんな、本当にどうもありがとうございました。楽しかったです!
9月16日に開催された「カレー支援の夜~東京スパイス番長メタ・バラッツ氏による女川カレー試食とチャリティ・チャパティ~」の様子です。
この日はSocial Kitchenがインドに染まりました。
小さいお子さんからお年寄りの方まで美味しく食べられるマイルドな味わいでありながらも、しっかりとスパイスが効いていて体がほかほか温まりました。
アレンジもしやすいので、お家に常備しておくと便利そうです。
7月から、Social Kitchenで野菜市を開催しています。
隔週の日曜日、朝9時から12時まで。
12時からは、少し規模を縮小して、Cafe営業をしながら引き続き販売しています。
日程は月初めに随時告知します。
滋賀県の椋川とゆう過疎地域の新規就農者で有機農業をされている水本さんを中心に、椋川の近隣で同じようにがんばっている農家さんからの野菜を販売しています。
昨日、Social Kitchenのみんなで椋川を訪ねました。
日差しがとても強かったのですが、京都よりは涼しく、目の前に広がるのは緑色の風景だけ。
時間を忘れ、のんびりできる土地です。
今回は水本さんの畑を見せてもらいました。
椋川は涼しい地域なので、野菜が採れるのが京都より一足遅いです。
なす、ししとう、トマト、オクラなどなどが沢山なっていました。
水本さんはビニールマルチなどを使わず、極力ごみを出さないやり方で野菜作りをされてます。
椋川は本当に自然が美しいので、この土地を汚さないような配慮もされています。
そして、気温が低いので虫が少なく、無農薬の野菜作りに適した土地です。
椋川は米作りが盛んな地域ですが、野菜作りをこの土地で始めたのは水本さんが初めてです。
椋川は限界集落で、村人50人ほどでほとんどが高齢者。
この美しい村がなくならないように、新規就農者の水本さんを応援したいですね。
そして椋川に人が増えたり、戻ってきたりしてほしいと思います。
宍倉 慈
先日「将棋カフェ」が開催され、老若男女たくさんお集り頂き、大盛り上がりでした。
カフェでごはんを食べながら将棋をさす。
若い女性も多く、プロも方もゲストで来られたり、クイズゲームがあったり、とっても楽しそうでした。
押し寿司に将棋の駒を忍ばせてみました。
宮北裕美さん(ダンス)と鈴木昭男さん(音)によるパフォーマンス
「空っぽぽんぽこりんvol.3」
にちなんで、カフェでは空っぽ特別プレートをお出ししました。
昭男さんお手製のなんとも愛嬌あふれる、にゃんこの旗と
昭男さんの代表代表的な作品の「点音」マーク付き甘くないパンケーキ。
それに、具沢山オムレツ、ラタトゥイユ、サラダ、じゃがいもの冷たいスープ、にゃんこクッキー と、お得なセットメニューでした。
このイベントは毎月開催されるので、ふらっとお気軽にお立ち寄りください。
7月3日、いよいよSocial Kitchenにて野菜市が始まりました。
滋賀県の椋川という地域の新規就農者である水本さんを中心に、同じ高島市で頑張る農家さんの野菜を扱う地産地消型の野菜市です。
初めての試みに私たちはてんやわんやとしましたが、さっそくチラシをみてご近所の方が気軽に来てくださって本当にうれしく思いました。
先日、参加農家である水本さんが畑をやっている椋川に行ってきました。梅雨も明けてすっかり夏らしい日差しの中、小さな村をうろうろ。途中村の方においしいぬか漬けをごちそうになり、お土産までもらってしまいました。椋川の美しさと魅力を再確認してきました。
そして水本さんの畑もしっかりと見学してきました。京都と比べると畑の様子は少し遅れ気味かなーという印象でしたが、それもこの土地の気温や条件でそうなっているのと同時に水本さんは苗を買わずすべて種からやっているそうです。それを聞いて納得、そして感心。実際畑を見て、ますます今後の野菜市も楽しみになりました。
Kanta Horio and Tetsuya Umeda on May.7th 2011
月曜日はアトリエ劇研で毎月1回開かれる野菜市に行ってきました。Social Kitchenはサンドイッチとクッキー、ケーキを持って参戦。お天気がよく久しぶりに暖かかったこの日は、赤ちゃん連れが多く、とても和やかほのぼのな一日でした。
オーハラーボの人たちのように、信念をもって丁寧に野菜を作っている農家から直接野菜を買うことができるって、とても幸せなことだと思います。オーハラーボの面々による野菜市はこれが最後とのことですが、大原の里の駅などでは今後も買うことができるので、ぜひ足を運んで見てください。
昨年12月にSocial Kitchenで開催した、木村充伯さんの個展「猫の寝方」のオンラインブックが出来上がりました。展覧会を見にきてくれた方も、見逃したかたも是非ご覧ください。
http://issuu.com/mitsunorikimura/docs/socialkitchen
A online catalogue of "the cat's sleeping pattern," the solo exhibition held at Social Kitchen in last December by Mitsunori Kimura is on view here.
Kanta Horio and contact Gonzo on Feb.5th 2011
Lectures and Workshops on Farming 2011.1.23
Cooking Class "one dish, one meal a day" 2011.1.22
Social Kitchen Open Meeting 2010/12/26
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